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文化の違いでしょうか?2020.10.22

〆切物件をひとつ終え、先週は久しぶりの休日でした。
11年事務所の車として働いてくれたジムニーが壊れ、新しく迎い入れたフランス嬢で昨年初めて訪れた「魚沼の里-みんなの社員食堂」を再訪。道中見つけた茅葺の神社で日本とフランスの対比をカメラでパシャリ!湿度を感じる日本家屋と、さっぱりとしたフランスの車がどことなく対峙しているようで、そうでもないような…
屋根を大きく開けた車で秋空の気持ち良い一日を満喫できました。

ハスの実2020.10.20


設計仲間とプロポーザルコンペに参加した時、建築地の隣に佇んでいたハスです。
綺麗に南を向いていたハスが実を付けていました。実物を見るのは初めてでしたが、色も形もプロポーションも全て綺麗です。こんな有機的な建築が出来たらいいな。そう思いました。昔映画で見たETの宇宙人の子に何となく似てませんか?

保育園が上棟を迎えました2020.09.28

今月の上棟(その2)
9月のお日柄も良い大安の日、保育園が上棟しました。
昨年暮れから各種申請に始まり、コロナ禍の5月連休が終わった頃、設計図の作図も終了した保育園です。


命の洗濯2019秋 其の四2020.09.21

「命の洗濯2020夏-東北」を計画していましたが…
やはりはコロナ禍の影響で中止としました。
で、一年前の「命の洗濯」も書き終えていないのに時期尚早でしたね。 記憶を辿って….

「10月7日」晴れ
尾道から「しまなみ海道」そして「とびしま街道」を走り広島県の呉に向かいました。前日から福山市のホテルに宿泊したのですが、マンションからホテルへとリノベーションした宿泊施設としては珍しいケースかと思い興味本位で予約を入れ体験宿泊しました。部屋に入った瞬間は「ん?普通のアパートにベッドを置いただけか~」と感じたのですが、浴室は少し快適で、1階のレストランバーが居心地良く、なかなか快適なホテルに思うようになってきました。これは今後を見据えた設計アイディアの参考になりますね。そして翌朝、1階のバーで食べる朝食とオレンジジュースが美味く気持ち良くホテルを後にしました。

車に荷物を積み込み、まずは尾道の隣島「向島」で寄り道。というのも尾道駅の土産店で店主から「うしおチョコレートが絶品、 ぜひ立ち寄ってみて下さい!」などと言われ、ついついその気に。ここ瀬戸内海に浮かぶ島々や四国の地形は起伏が激しいのが特徴ですが、ここ向島も細い道と急坂の連続で「あれ~道間違えたかな?」と思う荒れた道を走り、行き着いたところは観光地化されていない見晴らしの良い場所でした。ここに「うしおチョコレート工場」はひっそりと建っていて、ゆっくりと時間が流れているようで癒しスポット満載な工場です。うしおチョコレートはチョコにしてはちょっと高価ですが、六角形の包装とデザインが気に入りご近所縁者の分まで購入しました。


続いて因島の発酵パークに立ち寄り、それから生口島に渡り「未来心の丘」がある耕三寺へ。後になって判ったのですが、ここ耕三寺にある博物館には「佐竹本三十六歌仙」の1枚が展示されていたようです。元々は絵巻でしたが、海外流出防止策として絵巻を切り分け、それを複数の資産家に売却、保管依頼した経緯があり、以前から興味あった絵なので博物館に立ち寄らなかったことを今になって後悔しています。

耕三寺は日光東照宮のようですね。この境内には「未来心の丘」という大理石で作った彫刻があります。お寺にはどうかと思いましたが、なかなか瀬戸内海が地中海に思えてきました。

続いて隣の大三島に渡り昼食に何か旨いものがないかネットで探し「大漁」というお寿司屋さんに辿り着きました。ここは値段が安くてびっくり!記憶が定かでないのですが、ちらし寿司で500円程度かと記憶しています。
そしてお昼を食べ外に出ると、隣の神社でなにやら人だかりが。気になって覗いてみると、なんと「ひとり相撲」を披露しているではありませんか。この一人相撲は大山祇神社の境内で毎年秋に行われる愛媛県の無形民俗文化財らしく、偶然に見ることができ良い記念となりました。

この神社の四国寄りの突端に宗方という港があります。この港から岡村島へ船で移動しないと、呉へは行けません。一日数便と本数が少ない連絡船に車を乗せての移動ですが、乗船時間も差し迫っているというのに、この大三島には建築家が自ら設計した「伊藤豊雄建築ミュージアム」があり、ここも外せません。少し車のタイヤを鳴らしながら…(イメージです)建築ミュージアムにたどり着くと、なんと休館日!数台のバイカーもツーリングで立ち寄ったのでしょうか、残念そうにしばらくミュージアムを眺めて走り去って行きました。私も早足で施設を回り写真を撮って港に向かいました。

連絡船に車を載せ到着したのが岡村島。小さな島です。ここには御手洗という古い町並みが残っており、この集落が発祥といわれる「SCHOOL」通学路の看板の原型が今も路地に残っています。この看板に描かれている子供は随分と足の長いですねー。羨ましい!




人がほとんど見かけないこの集落で、なぜか飼い猫が私に近寄って、離れようとしないのです。一緒に遊んで欲しかったのでしょうか。しばし戯れ~。

地方へ旅行すると文化の違いを目にします。果物だったり、お土産や景色など私の住んでいる長野市とはずいぶんと目にするものが違います。今回初めてみかんやレモンの木を見たり、これも旅行の醍醐味ですね。

集落を丘の上から陽が西に傾くまで眺め、とびしま街道を呉に走らせ夕方ホテルに到着しました。ホテルで少し休んだ後、近くの若者が集まるバルのような居酒屋で、飲めもしないアルコールを嗜みながら、店員と少し雑談して呉の夜は更けていきました。



(つづく)

 

 

 

住宅が上棟を迎えました2020.09.17

今月の上棟(その1)
コロナ禍の影響で着工が少し遅れた住宅工事も、ようやく今月上棟を迎えました。帰り道いつも高速道路から綺麗に見える夏の浅間山が今月は少し涼しそうに見え、季節が変わったことを感じます。

事務所の椅子に座っていると季節に疎くなるばかり…
「えっ 今日は暑かったの?」「夕立凄かった??」なんて のんきな言葉も出てしまいます。

芸妓はん 舞妓はん2020.08.22

京都は好きな町です。
何回でも訪れたい場所なのですが、今やコロナ禍でなかなか行けない遠い町になってしまいました。



悶々としていたこの時期の週末、撮り溜まっていた番組で京都祇園の芸妓「沙月の四季」というTV番組を見ました。
15歳から舞妓となり今や祇園で7年連続一番人気となった芸妓のはなし。
著名人、文化人と会話を楽しみ、指名があれば一日複数回芸妓として座敷に足を運ぶほどの人気らしい。その人気の秘訣は舞の所作と接客にあるようだ。舞での手先の動きが美しく、会話を楽しくできるところに好感を持たれている。相手を楽しくさせる努力はせず、自分が楽しむことに徹すれば、自然と楽しい場となり、それが相手にも楽しさが伝わると。



これを設計の仕事に置き換えると、わくわくするような、あるいは家族が楽しく過ごせる家とするため、その建物を設計者が建て主となって楽しく真剣に設計に取り組むことでしょうか。いつも納期に追われ、深夜に及ぶ設計作業では楽しい設計作業とは言えませんね。反省です。
そして今回一番の見どころは「花かんざし」ちょっと女々しいでしょうか。いやそんな事はないのです。実に奥が深い。身に着けるかんざしが毎月(12回)変えることにも驚きでしたが、季節に合わせたかんざしのデザインが実に美しく日本の伝統文化が色濃く残り、細かな職人技に引き付けられました。
今まで京都といえば社寺仏閣を中心に歩き回っていましたが、京(日本)文化である伝統的な作法に焦点を当てた町歩きも良いものですね。
お茶屋遊びは到底叶わないにしても、今度は違った角度で京都を歩ければ….きっと設計の仕事にも役立てそうです。



仮想上棟しました2020.07.20

これから基礎工事が始まる2つの物件に先立ち、コンピュータの中で上棟を迎えました。
ひとつは住宅、そしてもう一つが保育園です。仮想の工事は今回がはじめての試みです。

頭の中で3次元を駆使し創った2次元の図面が、実際の工事で構造的に整合性がとれているか、あるいは問題が無いかを見定めるために、3次元の立体図面を造り確認しました。
自分が仮想空間に入り基礎工事から始まり、大工さんになって柱や梁を組んでいきます。仮想なので汗は搔きませんし、体力を消耗することも無い工事。あっ、でも慣れない作業のためストレスだけは増大していきます。

んっ、この部材は邪魔だなぁーなど、ひとりブツブツと呟きながらの工事で、職人さんの気持ちが少し分かったような気がしてきました。
仮想を通して両物件とも多少の改善が必要であることが分かり、これから工事業者と調整を図ります。今までは現実の現場で問題が発覚し、その場で解決しなければならないため、即決が求められましたが、今回は事前に問題点が分るので非常に助かります。
今後、益々3次元の図面が普及するのでしょうが、柔軟なデザインは手描きの(フリーハンド)作業から!と少し古い考えになりつつありますが、これはまだまだ私のなかでは健在です。それと模型も欠かせません。


どうでしょうか?
上の2つのCGより下の2つのスケッチの方が人間らしい暖かさがありませんか。
手の温もりといいましょうか…

子供たちの家2020.07.08

【7月3日 大安】
梅雨の合間の曇り空、けれど今日はハレの日。
ようやく保育園が着工の日を迎えました。

通常の業務以外に多岐にわたる申請や行政打合せに時間を費やし、ようやく工事が出来る段階となった保育園。私の事務所はいつものように稲穂付きの「奉献酒」をお供えし、神事を執り行うテントの中では戸隠からの宮司さんが太鼓と祝詞(祓詩-はらえのことば)が響き渡り….「かしこみ かしこみ もまをす~」言葉は解らずとも厳かな響きは心に染み入ります。
施工会社は「工事の安全」を、設計事務所は「長く愛され続く建物」を願い玉串(榊)を捧げる。


建築の世界では他の業種と異なり、仕事の節目に神事があります。どこの事務所にも神棚があり、榊と初水などお供えを欠かさないところも多く、私の事務所もご多分に漏れずお供えをしております。信心深いのでしょうね。この信心深さは式年遷宮にみられる神様の住まいを創り直す大切な仕事を宮大工といった建築関係者が執り行っていたのに関連あるのでは。と個人的には想像します。

これからは、今まで線を描いて創った保育園が今度は現実の保育園へ向かって動き始めます。今まで以上に気が抜けません。
どうか 地域に根差した 活気ある 保育園に なりますように….
かしこみ かしこみ もまをす~

命の洗濯2019秋 其の三2020.06.10

「10月6日」曇り後晴れ
早朝、岡山大学へ。休日のため学生はほとんど見かけないキャンパスに、カメラ片手にきょろきょろと散策しました。ここでの目的は岡山大学Jテラス(SANNA設計)の見学です。
緑の多いキャンパスに鉄骨の細い柱とガラスの壁と弧を描くような薄い屋根。雑誌で見た印象と違いキャンパス内に佇むこのテラスに一目惚れ!してしまいました。まるで森の中にいるような…建物の存在が消された印象です。当日は休日のため建物内に入ることができず、内部から体感できなかったことがとても残念でした。これは次回に持ち越しですね。


岡山を後に、広島県の福山市にある神勝寺に向かいました。ここは禅と庭のミュージアム「洸庭」が建築的には見所です。広大な敷地には茶室や入浴施設、食事処なども点在しています。入口には建築家:藤森照信氏設計の受付処も。お寺というよりテーマパーク?といった印象です。まずは洸庭で暗黒の禅?を体験しました。詳しくは説明しませんが、大海原に独りぼっち!といった感覚で、瞑想には程よい音と光と闇の演出に我を忘れることもしばしば。その後境内をゆっくり散歩し茶屋で一服した後、尾道へ向いました。




目的はラーメン。前回尾道を訪れた際、ここのラーメンが忘れられず、時間もお昼時ということもありラーメンを食べることに。尾道周辺の気になる建築物は前回ほぼ満喫したので「尾道ラーメン」の看板だけを目で追って車を走らせました。尾道という町は路地が多く山が海辺まで迫っている地域柄、駐車場探しに苦労します。そしてサイクリストの聖地「しまなみ海道」の出発点だけあって車に自転車を積んだ観光客をよく見かけました。いつか時間に余裕ができたら、ここから四国まで自力で挑戦したい。この後は車でしまなみ海道を堪能しました。(つづく)

豊かな生活2020.05.22

「コロナ禍」生活が急激に変わってしまいましたね。
外出禁止を止む無く強いられ、家を出る事、人と話すことに気を遣う毎日。住んでいる地域が長野市という少し田舎だけあって東京などの人口密集地とは違うのですが、事務所から見える風景が以前と違うのです。路線バスは気味悪いように無人バス。そして目の前の飲食店にも人の気配が感じられない。夜は飲食店も営業していないので、私の事務所と隣のコンビニだけが明りを灯す程度の寂しい夜景です。あっ…長野市はそんなに夜景といえるほど灯はないのですが。
そんな経済活動が停止している状態がなんと地球には優しいことに今更ながら気が付きました。飛行機(ジェット機)がオゾン層を破壊することは以前からの問題ですが、中国の経済活動が止まったことでスモックが無くなり、インドではヒマラヤが見えるようになった等のニュースが目に留まります。どうも人間が暮らす基本的な環境は改善されているように見えます。今の世界は経済と自然環境が相反すること。ここが問題ですね。ただ事務所近くの川に変化がみられました。コンビニ?で買ったお弁当のプラスチックゴミ類が川に溜まっている事が多くなったように感じます。これは自宅で籠ることに関係がありそうです。個人的な推察ですが。
現在の生活に目を向けてみます。自粛で自宅に籠っていると、精神が病んできます。DVや離婚が増えたのも恐らくこんな影響なのでしょう。ある方からの話です。テレワークを実施中の企業でありながら、しばらくすると社員が出社し始めたと。どうも家にいるのが辛い、居場所が無いようなのです。
こんな時「家」が人々の精神面に大きな影響を及ぼすことが分かりますね。不思議なことに狭いけど籠っていてもストレスなく心地よい住宅もあれば、大きな家に住んでいても閉塞感、孤独感のある家があります。住む人の意識に問題がある場合もありますが、我々設計者の責任も大きいはずです。これをきっかけに、住まいの大切さについて人々が見つめ直すきっかけになったらうれしい。
我が家には小さな庭と20年以上前に作った古いデッキがあります。このデッキは安い木材ですが、今のところまだ現役です。コロナ禍で自粛の中、ほっとする場所のひとつに、自然があると思います。一歩外に出れば花があり、鳥の囀りが聞こえる。自然に触れることが人の心を安らかにしてくれる。花を見て風を感じ、鳥のさえずりを耳にし、時にはデッキで珈琲を飲みながら雑誌を眺めて….いつの間にかうたた寝。幸せです。狭い家ですが、中庭とデッキを造っておいて良かったと今になって感じます。
ご近所付き合いも欠かせません。隣の土地は畑です。畑で採れた野菜のお裾分けがあれば、こちらからお礼にとワインをお裾分け。これはお隣さんの家と我が家の庭があまり仕切られていないことに関係があるのかも。コロナ禍をきっかけに「豊かさ」という本質に人々が気づき、暮らしが変わる事(私も含め)を期待して、まだまだ続くコロナ禍を見つめようと思います。
そして不謹慎な話ですが、京都は好きな場所のひとつでありながら、観光客が多く最近行っておりません。観光地と人のバランス(密集度)にも良い方向の変化があれば個人的に嬉しい事です。
22.May.2020

ウラジロモミ2020.03.17


ウラジロモミという木はご存じでしょうか。
名前の通りモミの木の一種で、葉の裏側が白いストライプとなっている綺麗な葉の大木です。ある村のプロポーザルコンペの指名を受け、提案作りのヒントを探すため現地を視察している時に見つけた印象的な大木です。
村からのコンペの要望は室内足湯施設を求めたもの。これに対して室内足湯は需要があるのだろうか?要望通り室内足湯をメインとして良いものだろうか。葛藤を繰り返しながら出した判断は、少し要望から逸脱した内容であり、その提案の一部が一連のイメージです。ウラジロモミの実のような施設が群となして賑いを表現できればとの思いからでしたが、結果は当然落選となりました。コンペ終了から少し時間をおいて冷静に考えると多くの反省点もありましたが、久しぶりのコンペ作業を通して、終わった時の心地よさと、少しだけ頭が柔軟になった?ような気がします。これが今回コンペの対価なのでしょうね。経営としてはダメダメですが。