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お花見は吉野で..改め古都の旅へ 其の42023.10.08

4月9日 晴れ(後半)

大神神社を後にして明日香村へ向かいました。明日香村はのどかな山村地域で好きな場所です。そして今回初めて訪れた飛鳥寺。


この寺の大仏様(通称:飛鳥大仏)が以前勤めていた事務所の上司にすごく似ているのです。それに魅かれて尋ねたのではないのですが、実物を目の当たりにしてやはりどこか似ていて親近感が…なんて不謹慎ですね。そしてこの大仏様の顔の向きが少し右向きになっているのも興味深いところです。理由をご住職から聞いたところ、橘寺の方向を向いているのだとか。この時代の大仏様は面長で京都より奈良の大仏様といった印象ですね。


つづいて飛鳥大仏様の見ている橘寺へ。ここは聖徳太子誕生の地で有名な寺。駐車場の桜は見事に散ってしまっていましたが、境内の普賢像桜がなんとか花を咲かせていました。春の奈良散策は建築探訪など忘れ、こんな季節を感じながらの寺巡りがいいですね。いつもの旅は眉間に皺を寄せ建築巡りに精を出しのんびりすることがあまりないのです。

境内には飛鳥時代のなんと愛くるしい二面像なる顔をも。こんな石像は奈良には沢山あるのも興味津々です。

明日香村で最後に訪れたのが岡寺。ここは少し標高が高い山麓にあるため桜も青空に精一杯頑張って最期の花を付けていました。岡寺は厄除けの寺なのですね。この場所に来るまで知らずにいたのですが、ちょうど厄年だった私、厄払いの良い機会を頂きました。目的があって訪れる旅も良いですが、こんな偶然の賜物に感謝です!

奈良に来ると必ず訪れる大好きな薬師寺と唐招提寺へ。
10年ほどの改修工事を終えた薬師寺の東塔を13年ぶりに眺め、(また来たよ)と、ため口でつぶやいて…晴天の下での再会でした。

薬師寺から唐招提寺へは丁度よい散策路で好きな道のひとつです。唐招提寺は相変わらず均整の取れた金堂にうっとり。閉館近くで観光客も少なかったのでしばらく眺めておりました。

「明日香村こぼれ話」
明日香村は車で巡っていましたが、それぞれのお寺さんには専用駐車場があって、ほとんど無料だったかと思うのですが、私が利用した駐車場が何と有料。お寺に隣接した駐車場で親しげに話しかけ寺の案内までして頂いたので、てっきりお寺さんの専用駐車場と思っていましたが、なんと私有地の駐車場。場所によってはお茶を出して和菓子まで提供(販売)している駐車場もあり、利用する側からすると有難い駐車場でもありました。ある私設駐車場の方に伺ったのですが明日香は遺跡類が多く、農地でありながら農作業が効率的にできず仕方なく駐車場や、イチゴハウスで生計を立てているとの事。駐車場代返せ!など思わず、こんな事情を聞くことができ、細やかではありますが貢献になったのかな、なんて、おこがましいですね。(つづく)

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