お花見は吉野で..改め古の旅へ 其の一2023.05.25
2023年4月8日 曇り時々雨
桜といえば奈良県の東に位置する吉野が有名ですね。その桜を求めて奈良へ行ったのですが、今年の桜開花は例年と較べ早すぎて吉野の上千本まで桜は既に葉桜の模様。そこで急遽奈良のお寺と仏像巡りに変更した癒し旅の記録です。(つづく)
2023年4月8日 曇り時々雨
桜といえば奈良県の東に位置する吉野が有名ですね。その桜を求めて奈良へ行ったのですが、今年の桜開花は例年と較べ早すぎて吉野の上千本まで桜は既に葉桜の模様。そこで急遽奈良のお寺と仏像巡りに変更した癒し旅の記録です。(つづく)
2023年1月1日 晴れ
ホテルで正月らしく少しのんびりした後、チェックアウト。ホテル駐車場には我々のような旅行客(県外ナンバー)の車ばかり。
比較的空いている京都市内の名所を車から眺めながら最後の目的地「大原」へ向かいました。大原へは国道367号線を福井方面へ向かって山道を進んでいきます。大原といえばシバ漬ですね。前回の京都旅行の際、大原で初めて買ったシバ漬けが美味しく、今回は正月なので予め京都駅で購入しておきました。京都市内から1時間ほど走り大原のバス停近くの駐車場を発見。ここに車を停めて徒歩で三千院を目指します。今までは大原付近の駐車場は混雑して車を停めるのに一苦労でしたが、今回は元旦の午前中だけあって駐車場は空いていました。呂川沿いの大原女の小道をしばらく歩くと三千院の御殿門が現れました。お正月だけあって立派な松飾りが門扉を引き立てていて、改めて日本の文化の素晴らしさを感じました。
三千院は苔の庭と簡素なお堂(往生極楽院)との調和がとても美しいと個人的には思います。この小さなお堂に大和座りの大きな阿弥陀様を納めるため天井を船底に折り上げている事でも有名ですね。今回の三千院は人が少なくのんびり拝観出来て幸運でした。
こんな「わらべ地蔵」を探すのも楽しいですね。
最後に金色不動堂脇で御朱印を頂き、近くの休憩所で休もうとすると、中で手招きしているご婦人方と目が合い引き込まれた先が、無料で振舞っているという梅茶のコーナー。有難く頂くと、しばらくして営業トークの嵐。仕方ないのでひとパック購入させて頂きました。これで京都の名所めぐりはすべて終わり、高速道路も安全運転で帰りの途につきました。
最後に、安全運転に功を奏したのか車の燃費が今までで最高!安全運転は人にも地球にも優しいですね。(完)
2022年12月31日 晴れ時々曇り
前日と同様ホテル近くのレンタサイクル店で自転車を借りて東寺に向かいました。晴れた朝の自転車が気持ちよく、凝り固まった頭(脳)が古都京都の風景も後押しして解れていくようです。東寺を訪れたのは何回目だっただろう、私にとっては京都のシンボルと思うこの寺には京都に来る度に訪れていた記憶があります。春と夏の東寺は確かオートバイで、秋の東寺は車で、そして冬の東寺は自転車で。とうとう四季を通してこの寺に足を運んだことになりました。
続いて初めて踏み入れた町「壬生」へ。新選組の屯所があった場所のようです。屯所旧跡でもある八木家を見学し、見学料に含まれていた「屯所餅」と抹茶を屋外の野立てに腰を下ろし、時間をかけて頂きました。自転車で疲れた体には良い糖分補給?かな。ここで友人達に送る新年挨拶の画像をスマホに撮ってちょっぴり加工。
弥勒菩薩、そう小学校?の教科書でお馴染みの菩薩像が安置されているのが広隆寺。修学旅行以来の訪問になりました。参道脇から分かれた先の大型バスが停められる大きな駐車場は、私がかつて修学旅行でバスから降りた場所なのかな。なんて想像するのも楽しいものです。仏教も仏像にも疎い私でも霊宝殿に安置されている弥勒菩薩像のあの姿と微笑み(アルカアイクスマイル)は仕事に疲弊している心を穏やかにしてくれるようです。何がそうさせるのか、建築を生業としている私にはその黄金比や白銀比なるものを知りたいという好奇心が同時に生まれました。これは神聖な場所では邪念でしたね。
広隆寺を後にして時代劇のセットがある場所で有名な太秦は心躍る何かが無かったので通り過ぎ仁和寺へ。ここは門跡寺院だけあって格式のあるお寺という印象です。せっかくの門跡寺院でしたが道中自転車で坂道を走った影響で疲れ果て、気持ちの余裕が足りず堪能とはとても言えない状況でした。一日で見学する内容に欲張りがありましたね。今回は見ることが出来ませんでしたが、境内の人の目線に花を持つ八重咲桜-御室桜(オムロザクラ)が有名らしいのですが、次回はこの桜を見る機会を作ってみようかと思います。
帰りは京都駅方面へ下り坂を体力温存で走り、なんと!31日の大晦日にもかかわらず、ホテルへの帰り途中雰囲気の良いおでん屋さんを発見。中を覗くと常連客らしき地元?の方々が小さなカウンターに満席状態でしたが、やさしい店主さんは我々の席を作ってくれ、京都の味を堪能することが出来ました。とても美味しいおでん、特に大根が今まで食べた大根おでんのなかで一番でした。今年最後に口にした料理が一番というのはうれしいですね。と言いつつ、ホテルで紅白を見ながら緑のたぬきを食べて…(つづく)
2022年12月30日 ほぼ晴れ
ホテルの近くにレンタサイクル屋さんがあった。京都の町はバスや電車ではなく自転車が便利だと思います。というのも自転車の速度や視線が、町並みを散策しながら旨いものや建築美そして小物雑貨など沢山の発見ができるツールとして適していると思うのです。
朝9時に自転車を借りて散策のはじまり。まずは京都駅の南側?(奈良寄り)方面に足を向けました。季節は師走というのに長野と比べると暖かく雪も無いため自転車でも快適です。この日最初の目的地は伏見稲荷大社です。地図も見ないで奈良方面をなんとなく自転車を走らせて気が付いたのですが、景色が町家の雰囲気からモノ作りの町へと移ってきました。私的な感想なので間違っていたらごめんなさい。
20分ほど自転車を走らせて伏見稲荷駅に到着しました。京都の町は自転車も駐輪場に停めなければならない町。そして駐輪場は有料が多くこの伏見稲荷駅前の駐輪場も記憶では1000円程度だったかと記憶しています。車の駐車料金と変わらないですね。
ほどなく伏見稲荷大社に到着して驚いたのは御朱印を発行してくれるコンクリートの立派な御朱施設があったこと。さすがお稲荷さんの総本宮だけありますね。私も商売繁盛をお祈りました。
続いて三十三間堂へ。ここは数年前に風神、雷神などの仏像配置が創建当初に戻されたと聞いて久しぶりに行きたいと思っていた寺院でした。三十三間堂に向けしばらく鴨川河川敷をのんびり北に向かって走りました。鴨川の河川名にふさわしく鴨が気持ち良さそうです。京都の町は案内看板も親切に表示されており迷わず三十三間堂(蓮華王院)に到着しました。見どころの千体千手観音立像が納められている本堂はシンプルな外観と免振構造も考えられた建物ですが、昔の通し矢にちなんだ大的大会が少しのタイミングで見られなかったことは残念でしたが青空に本堂が清々しく見えました。
三十三間堂を後に産寧坂を散策しながら八坂神社を横切り、迫力のある三門の知恩院、楠に覆われた門構えが大好きな青連門院を眺め、南禅寺に到着。食事処を探しながら哲学の道を走ってたどり着いたのが銀閣寺(慈照寺)。総門を潜って右の曲がると両側と正面共に高い垣根に覆われた参道が現れ、歩く視線には垣根と参道しか見えないのです。銀閣寺の参道はアプローチとしてのワクワク感があり好きな空間のひとつ。前日訪れた金閣寺と対照的な色彩も興味深く、将軍足利のそれぞれの人柄(性格)を現すようですね。
(つづく)
2022年12月29日 小雪のち晴れ
車に荷物を積み込んで朝8時過ぎに自宅を出ました。真冬のそれも極寒地方の長野からドライブ。そしてナント車はノーマルタイヤなのです。必然的に雪の影響が少ない道路を選ぶことになりました。振り返ると無茶な行動でしたね。今回は長野から名古屋経由で名神高速を走り京都へのルート。サービスエリアを頻繁に立ち寄りながらと時間の制約の無いのんびり旅!いいですね。
いつも仕事(時間)に追われ生活に疲弊した心には京都行は良い薬です。道中渋滞もほとんど無く午後2時過ぎに京都東ICから京都市に入りました。ホテルにチェックインするには早すぎるので久しぶりに金閣寺へ。2年前の京都と較べ、インバウンドも多く活気のある京都復活という印象でした。閑散とした落ち着きのある京都も良かったのですけどねぇ。
話は少し逸れますが最近NHKで「旅を生きる力へ」と題したトラベルドクターの特集を偶然視聴しました。病気を患った患者さんや末期を迎えたご家族の旅行を叶えるというプロジェクトの紹介ですが、旅行は身体にも心にも良い薬になるのだろうな。と改めて感じました。(つづく)
今シーズン初めてのスキーを楽しんできました。
久しぶりの休日、朝起きると小雪交じりの天気でしたが天気予報は晴れ。ここは思い切って天気予報を信じ、車にキャリアを取り付け温泉セットもトランクに放り込み志賀高原へ。道中は曇り時々雪模様でしたが、なんとスキー場に着くと雲がすっかり無くなって紺碧の空から太陽が眩しいほどに。
昔なら一日券を買って直ぐにゲレンデへ!でしたが最近はとりあえずレストハウスへ。軽く昼食を済ませゴンドラとリフト数本滑って…またまた休憩。適度に疲労感を覚えたところでスキー場を後にしました。その後は麓の温泉で疲れを癒し、知り合いの店(味郷)のトンカツをテイクアウト。久しぶりに充実した休日を過ごすことができました。
奥志賀高原から先は春まで通行止めです。
この先はオートバイで新緑や紅葉を堪能しながら、のんびり走るのも乙なものですね。
年越しは京都で 其の一
昨年の暮れ、ホテルの予約が取れた。場所は京都。
「冬の京都、それも年取りを京都で過ごすのもいいね」
なんて…のんきな独り言を呟きながらHotels.comをポチっと。
春、夏、秋の京都はそれぞれ体験済でしたが冬の京都は初めて。
28日朝からしめ飾りを事務所玄関に結い付け、その後急きょ事務所を休みとし京都行きの準備に勤しんだ。来客頂いた方々にはご迷惑をお掛けしました。
移動手段はどうする?雪はどうかな?天気予報を睨みながら、年末年始の天気は良さそうなので、思い切って車で行くことにしました。それもスタットレスではなくノーマルタイヤで!
車は荷物も多く持って行けるし、ルーズな私には時間の制約が無いのもありがたい。
自宅前の道にはまだ雪氷が残り、出発当日の朝は少し雪も舞っていましたが予定通り車に荷物を積み込んで京都を目指しました。
(つづく)
2022年 本年もよろしくお願いします。
昨年末から長野地方は大雪です。おかげでスキー場の積雪は十分で、1月2日は絶好のスキー日和となり奥志賀高原に行ってきました。冬山の景色は白一色でとても美しく、スキー半分、景色を眺め過ごす時間が半分といった休日でした。この日は珍しくゴンドラリフトの待ち時間が1時間。景気が良くなってきたのでしょうか。今年はこの青空のように、すっきりした良い一年であればいいですね。
「10月11日」薄曇り
命の洗濯最終日です。鳥取市内のホテルを後に京都天橋立に向かいました。以前何かの写真で目にした「余部橋梁」が帰りの途中にある事を道路標識で発見し急遽見学しました。この橋梁はかなり高いところに架かる鉄道用の橋のため、昔は強風の時には運行中止になるとか。今はちょっとした観光地でガラス張りのエレベーターまで付いて橋梁にある余部駅まで上ることができます。
今回最後に立ち寄った観光地は天橋立でしたが、以前何回か訪れた場所でもあり、あまり感動もせず、残りの時間はひたすら高速道路を自宅へ向けて走らせていました。
翌日の2019年10月12日は長野に台風の影響による大雨が降り続き、知り合いの家が床上浸水するなど、忘れられない旅の終わりとなりました。
(おわり)
「10月10日」快晴
この日は広島を後に島根へ向かいました。中国自動車道、浜田自動車道で大朝インターまで走り、そこから石見街道(国道262号線)をひたすら石見銀山へ車を走らせました。車の往来が少ない石見街道は日本の原風景が広がる風光明媚な道、オートバイでのんびり走りたいと思える街道です。広島を朝早く出発したので朝10時に世界遺産でもある石見銀山の駐車場に到着しました。が、ここが世界遺産?と思えるほど人が少ないことに驚きました。駐車場に大きな案内地図があったので、とりあえずそれを見て町歩きを始めました。土壁や板壁の集落が点在する古い町並みをのんびり歩きましたが、鉱物の採取が盛んだった頃は賑わっていた集落、その後、労働者が若者が出ていき、開発されず取り残された恩恵で、今は静けさを取り戻した美しい町並みに見えました。今までいろいろと町並みを見てきましたが、同じような場所―美しい町並みが残る街道―が今は貴重な日本の原風景なのだと感じます。
自販機を隠す工夫が涙ぐましい。
出来れば自販機は撤去し、ちゃんとした手作りジュースが飲める場所があるといいな
街道沿いにはこんな気持ち良い雑貨屋さんがありました。実は現在進行中の住宅をこんなイメージで設計中です。
こんなステンドグラスがひとつあるだけで、豊かな空間になるのが不思議です。
この街道に点在する小さな店を冷やかし半分で散策するも、ここで購入したお土産はこの地域で昔から作っている飴を一袋だけ。石見銀山銘菓「げたのは」という素朴な味の飴ですが、実は2年たった今も事務所の冷蔵庫に眠っております。(そろそろ頂かないと)
石見銀山を後に出雲へ車を走らせ、お昼ごろ出雲大社に到着。出雲といえば出雲そばですね。大社近くのお蕎麦屋さんで三段そば?なるものを頂きました。長野のそばと違いますね。
腹ごなしに出雲大社をゆっくり散策しました。縁結びの神様で有名でもある大社には相変わらず女性同士または女性の一人旅が多く目に付きました。
左にちょっとだけ見えるのが拝殿、そして奥にご本殿とその先に八雲山があるはず…
ご本殿は伊勢神宮と比べ回廊から内部を少しのぞき見できます
今は使われていない駅舎。
旧駅舎の内部は折り上げ格天井とデザインされた照明器具。切符売り場との調和も素晴らしいものでした。
その後、前回出雲で時間を費やして行けなかった松江に車を走らせました。宍道湖を横に見ながら暫しのドライブを堪能し松江城前の駐車場に車を停め、松江城と小泉八雲住居後を見学しました。ここは町並みがきれいな場所で、好きになりました。
そしてこの日は鳥取のホテルまでハードな旅でした。
(つづく)
コロナ禍では流石に命の洗濯にも行けず、途中で止まっていた「命の洗濯2019秋」をようやく書き終えました。残り3日間の記録を数回に分けてアップします。
「10月9日」快晴
この日は朝から雲一つない晴天!とても気持ち良い朝を迎えました。ホテルで早めの朝食を済ませた後、呉に向かいました。呉に着いて無意識に眺めたのが広島市方面の山。前日の広島平和記念資料館で知った呉から山越しに見えたキノコ雲を想像していました。頭の中には資料館で目にした山の背面に姿を現したキノコ雲、当時の人々はこの山の背後に恐ろしい光景を見たように、頭の中は過去にタイムスリップしていました。そう、資料館の写真を目にしている風景と重ね合わせていたのです。そして原爆投下の日も今日と同じ快晴だったようです。
しばらくぼーっとした後、「てつのくじら館」へ。ここでは大きな潜水艦が出迎えてくれました。さすが造船の街といった印象です。この資料館は確か無料だったと記憶しています。何種類もの潜水艦の展示があり、内部に入ることができる潜水艦までありました。船内はとても狭く窓もなく、我々建築設計者では設計しない機能的な船内空間を体感することができました。
つづいて「大和ミュージアム」へ。ここは精巧な戦艦ヤマトの大きな模型が展示され圧倒されます。
午前中は何やら歴史の、それも悲劇の歴史を体感したようで、心のゆとりが無くなってきました。気を取り直しお昼にカレーで有名?な「港町珈琲店」で海軍さんのカレーを食べることに。店内の気持ち良い2階のデッキテラスで海上自衛隊の駆逐艦?などを見ながら荒波でもお皿からこぼれ落ちない、ねっとりしたカレーを堪能しました。これが本当に旨いのです。旅行の疲れもあり、しばらくテラスで海を眺めて過ごし、帰りにお土産のカレーをお買い上げ。
その後、広島市の毘沙門台にあるカフェ・ダスティアーツへ。この店は建築家(谷尻誠氏)が設計した広島市内を見下ろせる高台に建つカフェで今日の目的地のひとつでした。
夕景をカウンターから眺めながら珈琲とクッキーを頬張りながら休憩しました。
広島に戻り夕飯は、地元の人たちで賑わっていたお好み焼き店へ。「そうですか、はるばる長野から来たのですか」と広島弁でマスターから、お隣のお客さんから激励の言葉で長い一日が終わりました。
(つづく)
「10月8日」曇りのち晴れ
呉にあるホテルで朝を迎えたのですが、周辺の大和ミュージアムはじめ博物館は残念ながら休館日でした。仕方がないので予定を変更し急遽広島市へ向かいました。地図を見ると広島市街は呉からひと山超えた先。グーグル先生頼りに目的地へ向かったのですが、細い道や大通りをいきなり右折の指示があり冒険のドライブを楽しませてもらいました。広島市街でまず車を宿泊先のホテルに停め、荷物をホテルに預け広島市街の大通りを散策しました。ホテルからのんびり大通りを歩くこと15分程で原爆ドームがある平和記念公園に到着しました。修学旅行以来の原爆ドームが今も変わらず建っており少し感激。広島平和記念資料館の前には多くの観光客がチケットを求め長蛇の列でした。原爆の惨状を見学に来たのでしょうか、海外から来た観光客が日本人より多く感じます。ここはインバウンドもまだ少なかった40年前と違うところでしょうね。私も大柄な観光客と共に丹下健三設計のこの記念館の見学と展示物をじっくり見ながら敗戦に追い込んだ原子爆弾の脅威を目の当たりにしました。少し前に「アルキメデスの大戦」という映画を観た影響もあり興味深く見学できました。
その後広島で旬な「おりずるタワー」を見学して、お昼にお好み屋さんの暖簾をくぐり広島風の味を堪能しました。広島での目的のひとつが「世界平和祈念堂」の見学です。ここは尊敬する建築家の故村野藤吾氏が設計した教会なのです。
装飾がきれいな銅製の扉を潜り教会内に入ると正面にはキリスト像、そしてステンドグラスが我々を出迎えるかのようでした。しばらく木製の長椅子に腰を掛け室内を見回すと、一人で椅子に座っている異国の観光客らしい女性が涙を拭っている姿を目にしました。原爆による大量死を嘆きイエスに祈っているかのようにも感じ、ここはそんな人々のための教会なのかもしれませんね。そしてもう一方、カメラマンらしき人がひとり大きな三脚を抱え丁寧に写真撮影に精を出していました。私も見習って、遠慮がちに、でも大胆に写真を撮り始めました。