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命の洗濯2019 秋 序2019.10.14

命の洗濯2019 秋
昨年は何かと忙しく実施できなかったシリーズ復活です
今回は瀬戸内国際芸術祭の鑑賞を兼ねた旅です
旅の様子はこれから少しずつアップします

キャンプスタイルと住宅の変貌2019.09.11

昔の話ですが、キャンプに良く行ったものです。当時は小さな車に大きなキャンプ道具や自転車まで積んで実に目立ったキャンプ?でした。ルパン三世のフィアット500の屋根に大きな荷物を積んだような格好といえば想像し易いでしょうか。20代の若い頃のキャンプだから遊び道具満載で、ただそれがお洒落だと勘違いし、キャンプのスタイルを醸し出すだけの、思い起こせば恥ずかしいキャンプでした。
(写真は事務所の窓に張っている私の好きな絵です)
そして最近またキャンプを始めるようになりました。今流行っているのですね。今度は昔と違い、オートバイに必要最小限の道具を積んでのキャンプです。昔と対照的ですね。バブル時代から3.11の震災を経て人々の価値観も変わり、当に時代の変貌を感じます。

この週末オートバイのイベントがありキャンプを兼ねて参加してきました。周りを見渡すとテントはコンパクト、そして夫婦別寝スタイルの2個テントまで登場。はたまたお母さんグループのキャンプ群まで出現したのにはびっくりしました。キャンプといったら男の遊び!と思うのは昔の考えなのですね。興味深く観察すると、雰囲気がまるで住宅のようなのです。テント周辺の木立を利用し、簡易物干し場をロープで造り、子供の洗濯物が見事に干されていました。お母さん方は合理的だな。
一方住宅事情に目を向けると、住宅様式の変化がキャンプスタイルにも影響していることを感じます。個の重視、シンプル、多目的空間に張り付く個室空間。そしてキッチンが幅を利かせている共用空間。使う材料はバラック(ワイルド)的な仕様がもてはやされ、仮設的な住宅がキャンプと連想させます。住宅とキャンプは共通点が多いですね。両者共暮らしの一部ですから当たり前ですよね。あ~キャンプサイトがまるでシェアハウスに見えてきました。10年後のキャンプがどのような様式になっているか想像が難しいですが、自分の設計する住宅は流行を真似ただけの薄っぺらい住宅にはしたくないと、キャンプ場の風景を眺め改めて感じた休日でした。

 

アルキメデスの大戦2019.09.03

先日久しぶりに邦画を観てきました。映画館で邦画を観るなんてほとんどありませんが、なかなか設計者として共感が持てた映画でした。子供の頃、戦艦大和なる本を親に買ってもらいスペックを暗記するほどその本を眺めていたことをこの映画を観て思い出しました。今で言うオタクですね。
話は変わりますが【忖度】最近の社会ではこんな言葉に翻弄されていますね(私だけ?)この映画にも既に忖度が存在していたように感じます。というかいつの時代にも忖度は存在していたのでしょう。

菅田将暉」演じる天才数学者が戦艦の設計をすることは非現実的な設定ですが、忖度で動く日本の上層部と対峙するように何が大切なのかを考え物を創る(創りたい)という情熱が映画を通して伝わってきます。寝る間も惜しみ、食事もそこそこに設計に集中する。設計者として考えさせられるシーンでした。
私はというと残念ながら最近こんな情熱的な作業はしておりません。「予算が」「納期が」などは勿論大切なことですが、そうでなくもっと本質的な設計情熱、胸の奥底から湧き出る気合のようなもの。そんな気持ちをもう一度取り戻したい!そう思った映画でした。

命の洗濯2017年春 其の三2018.03.01

【5月5日 晴れ】

この日は相棒をバイクの後ろに乗せ、滋賀県彦根から和歌山の高野山へと走りました。高速道路をタンデムで走るのはつまらないものです。晴れていることだし、景色を堪能しながら一般道をのんびり走ることにしました。ホテルを出て忍者の里でもある甲賀-伊賀を走り、途中狸の焼き物で有名な信楽にも少しばかり立ち寄り、奈良へ入りました。
奈良は寄りたい寺社仏閣が多く、走っていると道路標識の観光案内看板が私を誘惑してくるのです。ただ、道路はいつも渋滞で、ここを走るのは好きではありません。
でも奈良は好きです。大和三山でもある「香具山-かぐやま」「畝傍山-うねびやま」「耳成山-みみなしやま」の案内を目にすると、なぜか百人一首を思い出します。学生時代に暗記させられた歌ですね。

渋滞も抜け順調に和歌山県に入り、山道を前方の車に合わせて走っていると突然大門が姿を現しました。(写真は2017年10月の再訪時に撮ったものです)

大門を見学をしたいと思ったのですが駐車場が無いので先へ進み、中門の前にある駐車場へバイクを停めました。中門の先に根本大塔の朱色が鮮やかに見え、とても華やかな印象です。桜の花もまだ残っており、桜と大塔と金堂から聞こえる経の合掌が五感を刺激します。金堂では黄金週間限定?で結願を体験しましたが、周りは欧米観光客が多く、異教だろうな、なんておせっかいな事を考えながら貴重な体験をしました。

金剛峰寺を見学しご朱印を頂き、奥の院へも立ち寄りたいと考えていたのですが、帰りの時間を考え山を下りる事にしました。(奥の院は2017年10月に再訪できました)

細い山道を九度山まで下ってきました。真田丸で知った地名ですが、道路には真田六文銭ののぼり旗が風になびき、観光地化された印象を受けます。のぼりに釣られ真田屋敷後を見学。瓦など至る所に六文銭が刻まれ、今の大量生産の工業製品には無いオリジナリティーに手作り感を感じました。(つづく)

命の洗濯2017年春 其の二2017.10.24

「5月4日 晴れ」

宿泊地 彦根からオートバイで京都へ向かいました。相棒を後部シートに乗せて…。

京都は連休ともなると観光客で混みそうなので早めにホテルを出て、先斗町にあるオートバイ専用駐車場に滑り込みました。この駐車場は屋根付き、囲いあり、そして大型ロッカーありの便利な駐車場です。無事オートバイを駐車し、近くのレンタサイクル店で自転車を借りました。京都は自転車に限ります。まずは四条通りのVUITTONを建築ウォッチング。ガラス越しの金色に輝く(風に見えた)ファサードの中身はアトランダムなサイズの木材だったことにびっくり。周りでこんな見学をしているのは恐らく私だけ。

四条通りは人混みでごった返してきたので自転車で空いている路地を気持ち良く漕いでいると東本願寺が見えてきました。ここは修学旅行以来ですが、今回の目的はこのお寺の地下にあります。
古い建物に近代的な建築を地下に隠したデザインは、ヨーロッパの旧市街改修に似ているように思います。(街並みを保存しつつ快適に暮らす)それにしても京都のお寺はお金があるのでしょうか。この地下がすごいことになっております。 円形コンクリートの内部が大きな視聴ホールです。このホールで説法を聞きながら暫しのウトウト…。
続いて建築家 内藤廣氏設計の「とらや」で休憩。中庭のある外テラスで春の気持ちよい風を感じつつ、建築的なディティールをキョロキョロと挙動不審のような振る舞いで鑑賞しつつ和菓子を堪能しました。
京都御所を見学しながら「阿闍梨餅」でお土産を購入。旅行前に悪友が「京都といったらこれだろー!」と力説するので寄ってみましたが確かにお薦めです。

そして青蓮院(しょうれんいん)へ。門前には大きな楠がまるで仁王のような形相でそそり立っています。この楠は天然記念物のようです。
ここは青い蓮の襖絵がお薦め。あっ 私的には ですが。
院内にある好文亭を横目に庭園を散策していると、竹の小路で海外の旅行客が写真撮影に群がっていました。青竹もなんだか京都らしいですね。

最後に相棒が行きたいという南禅寺へ。これまた古い社寺に近代構築物(水路)が良く合います。ここも写真撮影の旅行者で落ち着けなかったので、当日の写真ではなく、以前早朝に訪れた時の写真を。「冬はつとめて…」そう枕草子で読まれている一文ですが、お寺の参詣は早朝がいいですね。(つづく)

 

命の洗濯2017 (秋)序2017.10.14

命の洗濯(春)と(夏)が未完の状態ですが、(秋)バージョンも手付かずの状態です。時間を見つけて遠い過去を思い出しながら完成できたらと思っています。
こんな状態ですが、命の洗濯2017(秋)の触りだけ…
今回は岐阜から滋賀県、奈良そして和歌山まで足を延ばしてきました。

命の洗濯2017 夏(序)2017.08.17

8月17日 本日から平常通り事務所は業務開始です。
お盆期間はあまり天気が良くなかったですね。長野も涼しかった様子。
私はというと、あえて暑い地方に出向き、リフレッシュしてきました。
「命の洗濯2017 春」の記事が未完のため、今回旅の記事は 後ほど

夏の思い出づくり2017.08.03

何でしょうかね。「夏の思い出づくり」って。
これをしないと秋が来ないような気分になるのは。
もう8月というのに珍しく何の準備もしないまま
事務所の机に向かって図面を描く日々。
ジリジリと照りつく太陽を背に、ひたすら目的地に向かって走り
ヒグラシの鳴き声を聞く頃、そろそろ宿に行かないと。
そんなささやかな夏休みをいつも過ごして来ました。
だから今非常に焦っています。

ミホミュージアム創設者 小山 美秀子の言葉で
「いいものを見なさい」
「いいものに触れなさい」
たぬきの焼き物で有名な信楽にあるミュージアム
この言葉が展示されていました。
「いいもの」の概念は時代背景により違ってきていると思いますが、
何か心に訴えかける経験(体験)は大切かと。
そして こんな経験は夏に限る。
と常日頃思っていること。

そろそろ準備しないと…

命の洗濯2017年春 其の一2017.07.25

「5月3日 晴れ」

この連休は天気が良さそうなので移動はオートバイとなりました。
それも相棒が同行ということで、更にオートバイ2台を各々運転ということになり、行く先々で、いろんな不安が、付きまといます。
そして本日の目的地は滋賀県彦根。そう彦根城のある町です。この日はのんびり目的地に向かって移動のみです。朝は苦手なのですが頑張って6時30分頃自宅を出発。長野から松本まで高速道路を使い、途中のSAで珈琲を一杯。松本で高速を降り、上高地方面へ国道158号線を走り始めました。松本付近の渋滞はありましたが順調に上高地付近を通過し、岐阜県へ突入しました。北アルプスを貫くルートなのでオートバイには少し寒すぎます。そのせいもあって5月上旬というのに飛騨高山への道にはまだ桜が綺麗に咲いて…ルンルンルン!

走っていると「荒川家住宅」なるものを発見!
が…通り過ぎてしまいUターンを相棒に促すと「無理!!!」と想定通りの答えが返ってきました。相棒が路肩で休憩している間に外観だけの見学で退散。その後飛騨高山から県道73号(せせらぎ街道)へ。ここは一度オートバイで走った気持ちの良い道だった記憶があり、今回久しぶりにこのルートを走りました。こんな道が郡上八幡まで続きます。

(相棒が一緒だとのんびり写真が撮れません。これは前回走った時の写真です)

郡上八幡からは高速道路で彦根までと思ったのですが、米原付近渋滞中との案内があり、手前の関が原で高速を降りました。スマホナビを頼りに一般道を彦根に向けて….細い山道や、農道や、えっこんな道?といったバリエーションに富んだ道案内をしてくれます。スマホも良し悪しですね。何とか彦根付近までたどり着いたのですが、私のオートバイの警告灯が点滅。古いオートバイで慣れっこなのですが、気持ちよくは無いですね。
それでも何とかホテルに到着。ふーっ(つづく)

 

北アルプス国際芸術祭2017.07.10

長野県の北アルプスが見える周辺地域で7月末まで芸術祭が開催されております。仕事疲れが残る土曜日に、興味ある作品を2点だけ見に行ってきました。
一つ目の作品が古民家(宗教施設?)を丸ごとアートにしたもの。内部は白モルタルで曲面構成された遊び心のある空間に、しばらくこの場で佇んで見ておりました

これからのリノベーション設計に触発された作品でもあり、また小さな子供はこのトンネルのような迷路を飽きもせず走り回っている光景が目に焼きつきました。残念ながらこの作品は芸術祭が終わると元に戻さなければならないようですが、この作品を頭に焼き付け現在進行中の保育施設でも「こんな空間に出来たらなー」なんて。外はいたって平凡な民家風の建物です。

二つ目の作品が、ある特定の場所から民家をキャンバスに黄色い楕円を表現した作品です。アルミテープを所定の位置に張ったこの作品の意図は凡人の私には分からなかったのですが、なんだか古きよき昔の時代に現代のあちらこちらに飛び交う電波が舞い降りた!といった印象でもありました。

今回はこの2作品だけの見学となりましたが、町の活性化や芸術を間近に触れることのできるこの芸術祭は定期的に開催してほしいイベントだと感じました。

命の洗濯2017春(序)2017.05.25

黄金週間(古い言い回しでしょうか)に近畿地方を巡ってきました。
今回はガツガツと建築巡りと言うよりは、のんびり社寺巡りなど、少し落ち着き過ぎた旅となりました。
写真は彦根の「天寧寺-五百らかん」です。(つづく)

西条八十 僕の帽子2017.05.22

作家 森村誠一「母さん、僕のあの帽子、どうしたのでしょうね」
そんな小説―人間の証明―の舞台ともなった霧積温泉 「金湯館」へ行ってきました。

釜飯で有名な群馬県の横川から軽井沢へ抜ける旧道(国道18号線)を外れ、細く荒れた山深い道を霧積川に沿って走ること30分、やっとの思いで駐車場に到着しました。そこから登山道の急登を歩くこと30分、眼前に金湯館がようやく見えてくるほど山深い秘湯です。
この時期としては気温30度と夏のような陽射しを受け、少しばかり汗をかいた身体には、温泉が、それも温めの温泉がいいですね。ここは正に湯温40度以下の丁度良い湯加減。秘湯だけあって入浴の先客はお一人だけ。「やあ」とヒトコト言葉を交わし、温めの湯船にしばし身体を預け「ふ〜」。外を見ると奥深い山と近い木々が秘湯を演出してくれます。
「静かだなあ」「なんだか鼓膜が圧迫されるような静けさですね」と森村誠一が書いているように、今回訪れた温泉は少し寂しく、そして味わいのある温泉宿でした。