blogブログ

仮想上棟しました2020.07.20

これから基礎工事が始まる2つの物件に先立ち、コンピュータの中で上棟を迎えました。
ひとつは住宅、そしてもう一つが保育園です。仮想の工事は今回がはじめての試みです。

頭の中で3次元を駆使し創った2次元の図面が、実際の工事で構造的に整合性がとれているか、あるいは問題が無いかを見定めるために、3次元の立体図面を造り確認しました。
自分が仮想空間に入り基礎工事から始まり、大工さんになって柱や梁を組んでいきます。仮想なので汗は搔きませんし、体力を消耗することも無い工事。あっ、でも慣れない作業のためストレスだけは増大していきます。

んっ、この部材は邪魔だなぁーなど、ひとりブツブツと呟きながらの工事で、職人さんの気持ちが少し分かったような気がしてきました。
仮想を通して両物件とも多少の改善が必要であることが分かり、これから工事業者と調整を図ります。今までは現実の現場で問題が発覚し、その場で解決しなければならないため、即決が求められましたが、今回は事前に問題点が分るので非常に助かります。
今後、益々3次元の図面が普及するのでしょうが、柔軟なデザインは手描きの(フリーハンド)作業から!と少し古い考えになりつつありますが、これはまだまだ私のなかでは健在です。それと模型も欠かせません。


どうでしょうか?
上の2つのCGより下の2つのスケッチの方が人間らしい暖かさがありませんか。
手の温もりといいましょうか…

記事一覧