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リノベーション 第2弾 (保育所編)2017.07.18

昨今の社会情勢からなのでしょうか、弊所での設計案件にリノベーションという文字が顔を出すようになってきました。今月完成したショッピングセンターをリノベーションにより保育所へと改修した物件に続き、今度は事務所を改修し保育所へと変える設計が始まります。住宅のリノベーションも楽しいのですが、公共性のある施設の設計は安全性や経済性、そして管理性など住宅とは少し視点の違う考えが必要ですね。

第一弾(保育所編)

北アルプス国際芸術祭2017.07.10

長野県の北アルプスが見える周辺地域で7月末まで芸術祭が開催されております。仕事疲れが残る土曜日に、興味ある作品を2点だけ見に行ってきました。
一つ目の作品が古民家(宗教施設?)を丸ごとアートにしたもの。内部は白モルタルで曲面構成された遊び心のある空間に、しばらくこの場で佇んで見ておりました

これからのリノベーション設計に触発された作品でもあり、また小さな子供はこのトンネルのような迷路を飽きもせず走り回っている光景が目に焼きつきました。残念ながらこの作品は芸術祭が終わると元に戻さなければならないようですが、この作品を頭に焼き付け現在進行中の保育施設でも「こんな空間に出来たらなー」なんて。外はいたって平凡な民家風の建物です。

二つ目の作品が、ある特定の場所から民家をキャンバスに黄色い楕円を表現した作品です。アルミテープを所定の位置に張ったこの作品の意図は凡人の私には分からなかったのですが、なんだか古きよき昔の時代に現代のあちらこちらに飛び交う電波が舞い降りた!といった印象でもありました。

今回はこの2作品だけの見学となりましたが、町の活性化や芸術を間近に触れることのできるこの芸術祭は定期的に開催してほしいイベントだと感じました。

現場の仕事は最後の砦2017.06.10

建物が完成するまでには設計図が完成し、施工会社が決まり、工事へと移行し、竣工を迎えるのですが、
設計時に気が付かなかった事や、改善したいところ
ハタマタ、設計中の問題点を改善する最後の砦が工事中の監理業務です
楽しくもあり、気を抜けない作業でもある、とても大切な仕事なのです
現在の工事監理はというと
これから始まる住宅があり

住宅

そして、仕上げ工事に入ったリノベーション(保育園)があり

間もなく完成する住宅があり
とても楽しい仕事環境なのです

命の洗濯2017春(序)2017.05.25

黄金週間(古い言い回しでしょうか)に近畿地方を巡ってきました。
今回はガツガツと建築巡りと言うよりは、のんびり社寺巡りなど、少し落ち着き過ぎた旅となりました。
写真は彦根の「天寧寺-五百らかん」です。(つづく)

西条八十 僕の帽子2017.05.22

作家 森村誠一「母さん、僕のあの帽子、どうしたのでしょうね」
そんな小説―人間の証明―の舞台ともなった霧積温泉 「金湯館」へ行ってきました。

釜飯で有名な群馬県の横川から軽井沢へ抜ける旧道(国道18号線)を外れ、細く荒れた山深い道を霧積川に沿って走ること30分、やっとの思いで駐車場に到着しました。そこから登山道の急登を歩くこと30分、眼前に金湯館がようやく見えてくるほど山深い秘湯です。
この時期としては気温30度と夏のような陽射しを受け、少しばかり汗をかいた身体には、温泉が、それも温めの温泉がいいですね。ここは正に湯温40度以下の丁度良い湯加減。秘湯だけあって入浴の先客はお一人だけ。「やあ」とヒトコト言葉を交わし、温めの湯船にしばし身体を預け「ふ〜」。外を見ると奥深い山と近い木々が秘湯を演出してくれます。
「静かだなあ」「なんだか鼓膜が圧迫されるような静けさですね」と森村誠一が書いているように、今回訪れた温泉は少し寂しく、そして味わいのある温泉宿でした。

 

間もなく完成2017.05.11

行政の検査も本日無事終わり、引渡しが近くなった住宅の現場です。
一番苦労した(していただいた)工事のひとつがこの階段ではないでしょうか。しかも同じ様な階段がこの住宅にはもうひとつあるから現場は大変なことに。
あと少し、気を引き締めての監理が続きます。

GW2017休業のお知らせ2017.05.01

5月3日~5月7日までゴールデンウィーク中は休業させて頂きます。

毎年のこの時期と夏季休暇を利用して「命の洗濯」シリーズをブログにて公開しておりますが、今回もお見せできる写真が撮れるとよいのですが….。
写真はスペインのコルドバを訪れた時の写真ですが、こんなカフェでのんびりと休日を過ごしたいものですね。斯く言う私は建築巡りでアクセクといつも貧乏旅行なのです。
昔のブログもどうぞご覧ください(2編あります)→http://earthwork.exblog.jp/  http://earth-work2.blog.so-net.ne.jp/

赤和観音の枝垂れ桜2017.04.25

枝垂れ桜は山里に多く見られます。集団ではなく一本自己主張するかのように。そう自分の哲学に近いようで、こいつが好きなのです。だからなのか毎年この時期は里山に桜を探しに出かけます。
先日、お客さんとの打ち合わせの際、こんなことを話してくれました。「街道筋や山里の桜は、言わばお墓のようなもの。故人が亡くなった場所の印しとして桜を植えて…」皆がみなそうでは無いと思いますが、恐ろしいような、古に思いを馳せるような複雑な心境になりました。
写真は長野県の枝垂れ桜で有名な高山村の「赤和観音」の枝垂れ桜です。どうでしょうか。古の生活が少し想像できませんか。そこに見える桜を見るのではなく、その背景を想像して心の目で見ると更に物事が楽しくなりますね。

人生フルーツ2017.04.20

長野県にメルヘン街道という気持ちの良い山岳道路があります。冬季は閉鎖されている道路がこの時期恒例のイタリア車先導での開通式があり、今日がそのイベント日。我が家の車も10年を超え、今年が最後かなーなんて思い、イベント参加を企てていたのですが、すっかり忘れて気がつけばイベント終了時刻。実現ならず。

この時期はソメイヨシノが一斉に咲き、その後シダレ桜、山桜と続き、とてもウキウキとなんだか嬉しい気持ちになります。これも四季の移ろいからの影響でしょうか。ここ長野ではソメイヨシノも満開を過ぎ、少しずつ散り始めですが、いよいよ気持ちよい季節となります。

話は変わりますが昨晩、テニス仲間との呑みで「お前!本読んでる?」との問いに「最近読んでないな~」との返答をしたことを思い出しました。そして文章を書くセンスも本を読んでいる量と比例しているのでは…と。何気ない会話の内容が一日経った今ようやく覚醒し始め、今こうしてブログを書いているところです。確かに昔と比べ、ブログを書く頻度や読書する時間が極端に少なくなったことに今更ながら気付かされました。頭の中はいつも仕事のことでいっぱい。休日も打ち合わせが多く、休めるのは夜の就寝前の少しの時間だけ。なんだか人間らしくないですね。仕事をするロボットみたいで。枕元には常に文庫本が置かれ、いつでも読める状態なのですが、睡魔のお誘いにどうしても断りきれない自分がいます。夜も少し苦手となってきました。かといって朝型でもないのです。一日24時間は皆同じ。ゆとりのある人生を送るため、今日は仕事を早めに切り上げて、人生の先輩でもある建築家人生の映画「人生フルーツ」を鑑賞しようと思います。

保育施設が着工しました2017.04.04

昨年の11月末に相談を受けた保育所建設計画がこれから始まろうとしております。
この計画は、都市圏では多く見られる計画かと思います。それは新築で保育園を建てるのではなく、使われていない事務所を改修して保育所にするというリノベーションプロジェクトです。この4ヶ月の間で補助金申請・基本設計及び実施設計・確認申請という目が回るほどの忙しさでしたが、ようやく着工となりました。現在は無味乾燥に見えるこの風景も、子供たちが感性豊かに過ごせる空間へと変えたいところです。が・・・如何せん検討時間が無く、これから監理で挽回というところでしょうか。ひとまずホッとした春です。

「信州の建築家とつくり家」が発刊となりました2017.04.01

住宅雑誌が発刊となりました。

所属している「日本建築家協会 長野県クラブ」で毎年発行している雑誌です。弊所も「コンクリート外断熱の住宅」を掲載させて頂き、またコラム「窓辺の記憶」にも顔をだしております。よかったらご覧ください。そして今回は編集者が文章を書いたのではなく、設計者自ら筆を走らせた雑誌に返り咲きとなりました。各建築家の個性が出ているのではないかと思いますので、文章も読んでいただければ幸いです。写真の文字は少しだけボケが入っておりますがご勘弁を。

昭和が懐かしい!2017.01.25

非常にタイミングがいいのです。
夕食前の小腹が空いた時間に、
軽自動車で「ぴぃ~~ビィィ~」と。
焼いも屋さんの車が先ほど事務所の前を通り過ぎて行きました。

 昔は落ち葉や枯れ枝を集めて、芋を焼いたり、
あるいはリヤカーに輪切りのドラム缶製石焼芋機でしたね。
ドラム缶の中には熱々の石が遠赤外線を放出して、芋を甘くします。
通り過ぎた軽トラックの音で、懐かしい昔を思い出しました。

同じように、ラッパ片手に
「to~fu~」とラッパを上手に鳴らしながら自転車が家の前を通り過ぎ、
「ちょっと、豆腐屋さん止めておいて!」と母親から言われたものです。

 最近運送会社のドライバーの失態が話題になりましたが、
今は何でもネット注文で宅配が主流でしょうか。
非常に早くて便利ですが、
どこか情緒が無いというか人間的ではありませんね。

 最近見たテレビで、ある建築家が「家や街は人の繋がりが無いと衰退する」
というような事を言った意味が何となく分かるような気がします。