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命の洗濯2019秋 其の五2021.01.05

「10月8日」曇りのち晴れ
呉にあるホテルで朝を迎えたのですが、周辺の大和ミュージアムはじめ博物館は残念ながら休館日でした。仕方がないので予定を変更し急遽広島市へ向かいました。地図を見ると広島市街は呉からひと山超えた先。グーグル先生頼りに目的地へ向かったのですが、細い道や大通りをいきなり右折の指示があり冒険のドライブを楽しませてもらいました。広島市街でまず車を宿泊先のホテルに停め、荷物をホテルに預け広島市街の大通りを散策しました。ホテルからのんびり大通りを歩くこと15分程で原爆ドームがある平和記念公園に到着しました。修学旅行以来の原爆ドームが今も変わらず建っており少し感激。広島平和記念資料館の前には多くの観光客がチケットを求め長蛇の列でした。原爆の惨状を見学に来たのでしょうか、海外から来た観光客が日本人より多く感じます。ここはインバウンドもまだ少なかった40年前と違うところでしょうね。私も大柄な観光客と共に丹下健三設計のこの記念館の見学と展示物をじっくり見ながら敗戦に追い込んだ原子爆弾の脅威を目の当たりにしました。少し前に「アルキメデスの大戦」という映画を観た影響もあり興味深く見学できました。




その後広島で旬な「おりずるタワー」を見学して、お昼にお好み屋さんの暖簾をくぐり広島風の味を堪能しました。広島での目的のひとつが「世界平和祈念堂」の見学です。ここは尊敬する建築家の故村野藤吾氏が設計した教会なのです。

装飾がきれいな銅製の扉を潜り教会内に入ると正面にはキリスト像、そしてステンドグラスが我々を出迎えるかのようでした。しばらく木製の長椅子に腰を掛け室内を見回すと、一人で椅子に座っている異国の観光客らしい女性が涙を拭っている姿を目にしました。原爆による大量死を嘆きイエスに祈っているかのようにも感じ、ここはそんな人々のための教会なのかもしれませんね。そしてもう一方、カメラマンらしき人がひとり大きな三脚を抱え丁寧に写真撮影に精を出していました。私も見習って、遠慮がちに、でも大胆に写真を撮り始めました。


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