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命の洗濯2019秋 其の四2020.09.21

「命の洗濯2020夏-東北」を計画していましたが…
やはりはコロナ禍の影響で中止としました。
で、一年前の「命の洗濯」も書き終えていないのに時期尚早でしたね。 記憶を辿って….

「10月7日」晴れ
尾道から「しまなみ海道」そして「とびしま街道」を走り広島県の呉に向かいました。前日から福山市のホテルに宿泊したのですが、マンションからホテルへとリノベーションした宿泊施設としては珍しいケースかと思い興味本位で予約を入れ体験宿泊しました。部屋に入った瞬間は「ん?普通のアパートにベッドを置いただけか~」と感じたのですが、浴室は少し快適で、1階のレストランバーが居心地良く、なかなか快適なホテルに思うようになってきました。これは今後を見据えた設計アイディアの参考になりますね。そして翌朝、1階のバーで食べる朝食とオレンジジュースが美味く気持ち良くホテルを後にしました。

車に荷物を積み込み、まずは尾道の隣島「向島」で寄り道。というのも尾道駅の土産店で店主から「うしおチョコレートが絶品、 ぜひ立ち寄ってみて下さい!」などと言われ、ついついその気に。ここ瀬戸内海に浮かぶ島々や四国の地形は起伏が激しいのが特徴ですが、ここ向島も細い道と急坂の連続で「あれ~道間違えたかな?」と思う荒れた道を走り、行き着いたところは観光地化されていない見晴らしの良い場所でした。ここに「うしおチョコレート工場」はひっそりと建っていて、ゆっくりと時間が流れているようで癒しスポット満載な工場です。うしおチョコレートはチョコにしてはちょっと高価ですが、六角形の包装とデザインが気に入りご近所縁者の分まで購入しました。


続いて因島の発酵パークに立ち寄り、それから生口島に渡り「未来心の丘」がある耕三寺へ。後になって判ったのですが、ここ耕三寺にある博物館には「佐竹本三十六歌仙」の1枚が展示されていたようです。元々は絵巻でしたが、海外流出防止策として絵巻を切り分け、それを複数の資産家に売却、保管依頼した経緯があり、以前から興味あった絵なので博物館に立ち寄らなかったことを今になって後悔しています。

耕三寺は日光東照宮のようですね。この境内には「未来心の丘」という大理石で作った彫刻があります。お寺にはどうかと思いましたが、なかなか瀬戸内海が地中海に思えてきました。

続いて隣の大三島に渡り昼食に何か旨いものがないかネットで探し「大漁」というお寿司屋さんに辿り着きました。ここは値段が安くてびっくり!記憶が定かでないのですが、ちらし寿司で500円程度かと記憶しています。
そしてお昼を食べ外に出ると、隣の神社でなにやら人だかりが。気になって覗いてみると、なんと「ひとり相撲」を披露しているではありませんか。この一人相撲は大山祇神社の境内で毎年秋に行われる愛媛県の無形民俗文化財らしく、偶然に見ることができ良い記念となりました。

この神社の四国寄りの突端に宗方という港があります。この港から岡村島へ船で移動しないと、呉へは行けません。一日数便と本数が少ない連絡船に車を乗せての移動ですが、乗船時間も差し迫っているというのに、この大三島には建築家が自ら設計した「伊藤豊雄建築ミュージアム」があり、ここも外せません。少し車のタイヤを鳴らしながら…(イメージです)建築ミュージアムにたどり着くと、なんと休館日!数台のバイカーもツーリングで立ち寄ったのでしょうか、残念そうにしばらくミュージアムを眺めて走り去って行きました。私も早足で施設を回り写真を撮って港に向かいました。

連絡船に車を載せ到着したのが岡村島。小さな島です。ここには御手洗という古い町並みが残っており、この集落が発祥といわれる「SCHOOL」通学路の看板の原型が今も路地に残っています。この看板に描かれている子供は随分と足の長いですねー。羨ましい!




人がほとんど見かけないこの集落で、なぜか飼い猫が私に近寄って、離れようとしないのです。一緒に遊んで欲しかったのでしょうか。しばし戯れ~。

地方へ旅行すると文化の違いを目にします。果物だったり、お土産や景色など私の住んでいる長野市とはずいぶんと目にするものが違います。今回初めてみかんやレモンの木を見たり、これも旅行の醍醐味ですね。

集落を丘の上から陽が西に傾くまで眺め、とびしま街道を呉に走らせ夕方ホテルに到着しました。ホテルで少し休んだ後、近くの若者が集まるバルのような居酒屋で、飲めもしないアルコールを嗜みながら、店員と少し雑談して呉の夜は更けていきました。



(つづく)

 

 

 

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