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エージング2018.04.11

引き渡し間近のお客さんから「購入したバイオリンと共に空間のエージングが楽しみです」
と言葉を頂いた。丁度読みかけの雑誌に次のような建築家(浦一也氏)の言葉が綴られてびっくりした。

 

最近新しくつくられた建築物は出来上がった時が一番美しく、それから時と共に「みすぼらしく」なっていく。・・・・・「エージング」という時間は空間づくりのテーマになっていない。

 

昔からの手作りと、天然素材で造った建物は、現代に無い「味」を持っていると思います。それは社寺仏閣や欧州の古い街並みにみられる、古くなって一層の美しさが感じる仕掛けのようなもの。古くは黄金比、白金比、そして白銀比など美しいと感じるプロポーションがある。このプロポーションと自然の素材が調和された時、人は美しいと感じるのではないでしょうか。一方最近の街を俯瞰すると、既製品の人工素材と間取りや外観が一緒の住宅が目に付きます。それは経済最優先の結果から出来てしまった住宅街ですね。

オートバイで町並みウォッチングが好きな私としては30年後、50年後の街並みに魅力を感じません。
写真は近江八幡-ロンダからの街並み-角館-トレド-南禅寺周辺  どの景色も心に残っています。

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