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神話の国 出雲へ 其の32016.11.16

「8月12日 快晴」
いつものようにホテルの朝食を早めに済ませ、8時前には走り始めました。以前「地図が読めない・・・」という本が話題に上りましたが、今時私のバイクにはスマホナビも付けず、地図だけが頼りの旅。だから頻繁に道を間違え、余計な路地に入り込み、更なる迷路に迷い込むこともあります。当日のルートは前日ホテルの枕元で地図を見ながら予習したので、迷うことなく無事「植村直己冒険館」に到着しました。この冒険館は建築家 栗生明氏設計の日本建築学会賞に輝いた施設のため、ぜひ訪れたかった建築でもありました。建築的な説明は省略しますが、地形を生かした設計は大変参考となりました。
moto1施設見学も終わり、鳥取県目指し走っていると、「但馬ドーム」が目に入ってきました。このドームは以前勤めていた事務所(大建設計)と建築家 仙田満氏とのJVでの設計のため表敬訪問です。といってもイベントも無いため寂しい雰囲気。とりあえず写真だけの痕跡を残して。
moto2この日は大きなミスをしてしまいました。
頭に入れた地図と国道9号線という標識を頼りに走り、道路案内も鳥取方面を目にしていたのですが…. いつの間にか「鳥取方面」の表示から「京都方面」の標識へと変わり、さらに「京都市内」なんて標識まで。ここで初めて地図を広げて大きなミスに気づいたのですが、既に150km以上鳥取とは反対方面を目指し走ったことに…。時間にして往復4時間以上もロス。「お昼は鳥取名物でも探して」のん気に構えていましたが、当然お昼抜きとなってしまいました。今日の本命が「植田正治写真美術館」でまだまだ先が長いのです。
moto3この美術館はほとんど島根県の県境。そして国道9号線は海水浴客の渋滞もあり、到着したのが閉館30分前でした。ここはなぜか若い男女と私のような独り者のオジサン達で賑わっていました。建物は当然魅力があったのですが、展示物(写真)に引き込まれました。海外の美しい場所を撮っている訳で無く、あくまでも写真家の地元である鳥取を舞台にした作品が芸術的!あっという間の閉館となり、ドボルザークの「家路」を聞きながら出口に向かいました。
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moto5しばらく大山と美術館を外から眺めていると、館の従業員も帰ってしまい、とうとう一人きりとなってしまいました。時間のゆとりが出てくると、頭も回り始めます。携帯(スマホではない)を取り出し家に電話。「一日延長してもいい?」
という訳で、ここからipadを駆使してホテル探し。偶然にも出雲市内のホテルでキャンセルが出て、念願の一日延長ツーリングへ。
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初めて踏み入れた土地でひとり夕景を眺めていると、「遠くに来たもんだー」となんだか嬉しくなってきたのを思い出します。涼しくなったのでホテル目指しのんびり境港方面へと走り、最後は大山が綺麗に見える場所で一休み。直ぐそこにホテルがあるのですが、またまた ひとりボーっと。そして無事ホテルに到着し、いくつもある露天風呂と内湯を満喫しました。
moto7本日一般道だけで500km超えの走行となりました。

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