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命の洗濯2017春(序)2017.05.25

黄金週間(古い言い回しでしょうか)に近畿地方を巡ってきました。
今回はガツガツと建築巡りと言うよりは、のんびり社寺巡りなど、少し落ち着き過ぎた旅となりました。
写真は彦根の「天寧寺-五百らかん」です。(つづく)

西条八十 僕の帽子2017.05.22

作家 森村誠一「母さん、僕のあの帽子、どうしたのでしょうね」
そんな小説―人間の証明―の舞台ともなった霧積温泉 「金湯館」へ行ってきました。

釜飯で有名な群馬県の横川から軽井沢へ抜ける旧道(国道18号線)を外れ、細く荒れた山深い道を霧積川に沿って走ること30分、やっとの思いで駐車場に到着しました。そこから登山道の急登を歩くこと30分、眼前に金湯館がようやく見えてくるほど山深い秘湯です。
この時期としては気温30度と夏のような陽射しを受け、少しばかり汗をかいた身体には、温泉が、それも温めの温泉がいいですね。ここは正に湯温40度以下の丁度良い湯加減。秘湯だけあって入浴の先客はお一人だけ。「やあ」とヒトコト言葉を交わし、温めの湯船にしばし身体を預け「ふ〜」。外を見ると奥深い山と近い木々が秘湯を演出してくれます。
「静かだなあ」「なんだか鼓膜が圧迫されるような静けさですね」と森村誠一が書いているように、今回訪れた温泉は少し寂しく、そして味わいのある温泉宿でした。

 

間もなく完成2017.05.11

行政の検査も本日無事終わり、引渡しが近くなった住宅の現場です。
一番苦労した(していただいた)工事のひとつがこの階段ではないでしょうか。しかも同じ様な階段がこの住宅にはもうひとつあるから現場は大変なことに。
あと少し、気を引き締めての監理が続きます。

GW2017休業のお知らせ2017.05.01

5月3日~5月7日までゴールデンウィーク中は休業させて頂きます。

毎年のこの時期と夏季休暇を利用して「命の洗濯」シリーズをブログにて公開しておりますが、今回もお見せできる写真が撮れるとよいのですが….。
写真はスペインのコルドバを訪れた時の写真ですが、こんなカフェでのんびりと休日を過ごしたいものですね。斯く言う私は建築巡りでアクセクといつも貧乏旅行なのです。
昔のブログもどうぞご覧ください(2編あります)→http://earthwork.exblog.jp/  http://earth-work2.blog.so-net.ne.jp/

赤和観音の枝垂れ桜2017.04.25

枝垂れ桜は山里に多く見られます。集団ではなく一本自己主張するかのように。そう自分の哲学に近いようで、こいつが好きなのです。だからなのか毎年この時期は里山に桜を探しに出かけます。
先日、お客さんとの打ち合わせの際、こんなことを話してくれました。「街道筋や山里の桜は、言わばお墓のようなもの。故人が亡くなった場所の印しとして桜を植えて…」皆がみなそうでは無いと思いますが、恐ろしいような、古に思いを馳せるような複雑な心境になりました。
写真は長野県の枝垂れ桜で有名な高山村の「赤和観音」の枝垂れ桜です。どうでしょうか。古の生活が少し想像できませんか。そこに見える桜を見るのではなく、その背景を想像して心の目で見ると更に物事が楽しくなりますね。

人生フルーツ2017.04.20

長野県にメルヘン街道という気持ちの良い山岳道路があります。冬季は閉鎖されている道路がこの時期恒例のイタリア車先導での開通式があり、今日がそのイベント日。我が家の車も10年を超え、今年が最後かなーなんて思い、イベント参加を企てていたのですが、すっかり忘れて気がつけばイベント終了時刻。実現ならず。

この時期はソメイヨシノが一斉に咲き、その後シダレ桜、山桜と続き、とてもウキウキとなんだか嬉しい気持ちになります。これも四季の移ろいからの影響でしょうか。ここ長野ではソメイヨシノも満開を過ぎ、少しずつ散り始めですが、いよいよ気持ちよい季節となります。

話は変わりますが昨晩、テニス仲間との呑みで「お前!本読んでる?」との問いに「最近読んでないな~」との返答をしたことを思い出しました。そして文章を書くセンスも本を読んでいる量と比例しているのでは…と。何気ない会話の内容が一日経った今ようやく覚醒し始め、今こうしてブログを書いているところです。確かに昔と比べ、ブログを書く頻度や読書する時間が極端に少なくなったことに今更ながら気付かされました。頭の中はいつも仕事のことでいっぱい。休日も打ち合わせが多く、休めるのは夜の就寝前の少しの時間だけ。なんだか人間らしくないですね。仕事をするロボットみたいで。枕元には常に文庫本が置かれ、いつでも読める状態なのですが、睡魔のお誘いにどうしても断りきれない自分がいます。夜も少し苦手となってきました。かといって朝型でもないのです。一日24時間は皆同じ。ゆとりのある人生を送るため、今日は仕事を早めに切り上げて、人生の先輩でもある建築家人生の映画「人生フルーツ」を鑑賞しようと思います。

保育施設が着工しました2017.04.04

昨年の11月末に相談を受けた保育所建設計画がこれから始まろうとしております。
この計画は、都市圏では多く見られる計画かと思います。それは新築で保育園を建てるのではなく、使われていない事務所を改修して保育所にするというリノベーションプロジェクトです。この4ヶ月の間で補助金申請・基本設計及び実施設計・確認申請という目が回るほどの忙しさでしたが、ようやく着工となりました。現在は無味乾燥に見えるこの風景も、子供たちが感性豊かに過ごせる空間へと変えたいところです。が・・・如何せん検討時間が無く、これから監理で挽回というところでしょうか。ひとまずホッとした春です。

「信州の建築家とつくり家」が発刊となりました2017.04.01

住宅雑誌が発刊となりました。

所属している「日本建築家協会 長野県クラブ」で毎年発行している雑誌です。弊所も「コンクリート外断熱の住宅」を掲載させて頂き、またコラム「窓辺の記憶」にも顔をだしております。よかったらご覧ください。そして今回は編集者が文章を書いたのではなく、設計者自ら筆を走らせた雑誌に返り咲きとなりました。各建築家の個性が出ているのではないかと思いますので、文章も読んでいただければ幸いです。写真の文字は少しだけボケが入っておりますがご勘弁を。

昭和が懐かしい!2017.01.25

非常にタイミングがいいのです。
夕食前の小腹が空いた時間に、
軽自動車で「ぴぃ~~ビィィ~」と。
焼いも屋さんの車が先ほど事務所の前を通り過ぎて行きました。

 昔は落ち葉や枯れ枝を集めて、芋を焼いたり、
あるいはリヤカーに輪切りのドラム缶製石焼芋機でしたね。
ドラム缶の中には熱々の石が遠赤外線を放出して、芋を甘くします。
通り過ぎた軽トラックの音で、懐かしい昔を思い出しました。

同じように、ラッパ片手に
「to~fu~」とラッパを上手に鳴らしながら自転車が家の前を通り過ぎ、
「ちょっと、豆腐屋さん止めておいて!」と母親から言われたものです。

 最近運送会社のドライバーの失態が話題になりましたが、
今は何でもネット注文で宅配が主流でしょうか。
非常に早くて便利ですが、
どこか情緒が無いというか人間的ではありませんね。

 最近見たテレビで、ある建築家が「家や街は人の繋がりが無いと衰退する」
というような事を言った意味が何となく分かるような気がします。

鉄製の階段の薦め2017.01.22


これは木造の住宅に設置予定の、製作がほぼ完了した写真です。
木造住宅では主に大工さんが木製の階段を設置するのが常ですが、弊所ではこのように鉄材で製作した階段も多いのです。なぜこのように木製ではなく鉄製とするのか。理由のひとつは構造のボリュームが小さくできるからです。軽やかな階段とでも表現できるでしょうか。インテリアの主役となる階段、触れてみたい階段、そして上ってみたくなる階段になれば何よりです。とても難しい工事でもありますが、出来たときの階段は木製では表現できない表情を持っています。このように一般的ではないデザインは、ここまで来るのに施工図という図面を何枚も描いては訂正しての繰り返しで、ようやく加工出来るのです。
そして、現場でこの2基の階段が予定通り安全に納まると少し安心します。
その時期も間もなく来ようとしております。

神話の国 出雲へ 其の42017.01.03

「8月13日 快晴」
宿泊したホテルから水木しげるで有名な境港まではオートバイで30分ほど。観光地化されて街がごった返していると思っていたのですが、拍子抜けするほど閑散としております。それではと謙虚にオートバイを路肩に停めて、一枚写真を撮らせていただきました。商店街を歩いている方々は私と同じような「お一人様」が目立ちます。自慢のカメラでお気に入りの妖怪を撮っているのでしょうね。私はというと、鬼太郎とその仲間たちを多少撮って、朝から暑い境港を日影から水分補給しながら人間ウォッチングを暫し。
1-sakai近くには「みなとさかい交流館」があるので写真だけ撮ってきました。ここは前日見てきた「植田正治写真美術館」と同じ設計者で高松伸。
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続いて訪れたのが「美保神社」。この神社は出雲大社と合わせて参拝するのが良いとホテルのフロントで聞いて立ち寄りました。本殿が2つある「比翼大社造り」と言われる珍しいお社で、ここにきて知った貴重な情報です。大学で建築様式などという講義が一番嫌いで、良くさぼっていたことが今になって悔やまれます。鳥居の脇には「青石畳通り」と言われる「しまね景観賞」にもなった通りがあります。雨に濡れると石畳が青く変わることから通りの名前になったそうですが、お盆期間の暑い日中には人もまばらでした。
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なぜかオートバイに乗っていると先端に行きたくなります。「美保関灯台」も観光客はバイクと自転車が目立ちました。遠くに「隠岐の島」が見えるようで、見えない もどかしさ。夏の湿気からでしょうか、良く晴れているのに残念です。灯台隣にある喫茶店を見つけました。少し休もうと立ち寄ったのですが、店主は外の日影ベンチに横になりお昼寝中。邪魔したら悪いのでそーっと 立ち去りました。こんな風景を見ていると、のどかで、ストレスのない暮らし!という雰囲気が醸し出ていて、こちらまで癒されます。
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ここから更に西へ向かい出雲を目指します。途中通った「大根島」は春の牡丹で有名らしいのですが、私はべんがら色の統一された甍集落に目が行きました。
7-oone出雲大社に行く前に「加茂岩倉遺跡」に足を運びます。ここは銅鐸の出土した場所なのですが、出土数が最多。これから向かう「古代出雲大社歴史博物館」にここの銅鐸が展示されているようなので、まずは発見場所をウォッチング。暑さに強い私でも暑くて堪らないこの日は、来館者は私と家族連れの2組だけ。無料の麦茶のポットを私含め3人で全て空にしてしまいました。
8-kamoiwaいろいろと寄り道しましたが「出雲大社」へ向かいます。出雲ドームを横に見ながら 目的地に向かいました。思った以上に農村地帯の道をひたすら走り、渋滞もほとんど無く、出雲大社駐車場に滑り込みました。「おー長野からはるばる来たのですか?」と駐車場で声を掛けられたライダーと暫しの歓談。彼も東京から実家のある出雲にツーリングを兼ねての帰省途中らしい。まずは付近のお店でご朱印帳を購入し、出雲そばを堪能してから出雲大社へ。ここが神話に出てきる地か~。古事記と日本書記の食い違いはあるけれど、正に両者の舞台となった場所に心もタイムスリップ。というか暑くて体がフェードアウト気味。この日はペットボトルを何本消費したか分からないほどの暑さですが、出雲大社でご朱印を頂き、今日の目的一部をクリア。初めてのご朱印帳に印を頂き、少し感動しました。年を取ったということでしょうか。次の印は伊勢神宮でと心に誓いました。(お寺は何となく東大寺と決めています)
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そして「加茂岩倉遺跡」で下調べをした銅鐸を見るため「古代出雲大社歴史博物館」に寄り銅鐸と銅剣を見学。巨大な3本の杉柱も間近で見ることが出来き本日の目的は全てクリア。学生時代は歴史が一番興味無かったはずが、今はなぜか昔の出来事に関心があるなんて不思議ですね。最後に途中見つけた旧駅舎「大社駅」で本日は終了。
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「8月14日 快晴」
この日は出雲インターからひたすら長野に向かい、ただただ走っただけなので写真がありません。途中寄った最近まで読めなかった地名「蒜山高原」のSAで(遠くに来たもんだ)と思いふけってみたり、前年訪れた場所を偶然にも中国自動車道から見下ろしては懐かしんだり、帰路800kmも案外近いな。
来年は更に遠くへ 遠くへ(おわり)

神話の国 出雲へ 其の32016.11.16

「8月12日 快晴」
いつものようにホテルの朝食を早めに済ませ、8時前には走り始めました。以前「地図が読めない・・・」という本が話題に上りましたが、今時私のバイクにはスマホナビも付けず、地図だけが頼りの旅。だから頻繁に道を間違え、余計な路地に入り込み、更なる迷路に迷い込むこともあります。当日のルートは前日ホテルの枕元で地図を見ながら予習したので、迷うことなく無事「植村直己冒険館」に到着しました。この冒険館は建築家 栗生明氏設計の日本建築学会賞に輝いた施設のため、ぜひ訪れたかった建築でもありました。建築的な説明は省略しますが、地形を生かした設計は大変参考となりました。
moto1施設見学も終わり、鳥取県目指し走っていると、「但馬ドーム」が目に入ってきました。このドームは以前勤めていた事務所(大建設計)と建築家 仙田満氏とのJVでの設計のため表敬訪問です。といってもイベントも無いため寂しい雰囲気。とりあえず写真だけの痕跡を残して。
moto2この日は大きなミスをしてしまいました。
頭に入れた地図と国道9号線という標識を頼りに走り、道路案内も鳥取方面を目にしていたのですが…. いつの間にか「鳥取方面」の表示から「京都方面」の標識へと変わり、さらに「京都市内」なんて標識まで。ここで初めて地図を広げて大きなミスに気づいたのですが、既に150km以上鳥取とは反対方面を目指し走ったことに…。時間にして往復4時間以上もロス。「お昼は鳥取名物でも探して」のん気に構えていましたが、当然お昼抜きとなってしまいました。今日の本命が「植田正治写真美術館」でまだまだ先が長いのです。
moto3この美術館はほとんど島根県の県境。そして国道9号線は海水浴客の渋滞もあり、到着したのが閉館30分前でした。ここはなぜか若い男女と私のような独り者のオジサン達で賑わっていました。建物は当然魅力があったのですが、展示物(写真)に引き込まれました。海外の美しい場所を撮っている訳で無く、あくまでも写真家の地元である鳥取を舞台にした作品が芸術的!あっという間の閉館となり、ドボルザークの「家路」を聞きながら出口に向かいました。
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moto5しばらく大山と美術館を外から眺めていると、館の従業員も帰ってしまい、とうとう一人きりとなってしまいました。時間のゆとりが出てくると、頭も回り始めます。携帯(スマホではない)を取り出し家に電話。「一日延長してもいい?」
という訳で、ここからipadを駆使してホテル探し。偶然にも出雲市内のホテルでキャンセルが出て、念願の一日延長ツーリングへ。
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初めて踏み入れた土地でひとり夕景を眺めていると、「遠くに来たもんだー」となんだか嬉しくなってきたのを思い出します。涼しくなったのでホテル目指しのんびり境港方面へと走り、最後は大山が綺麗に見える場所で一休み。直ぐそこにホテルがあるのですが、またまた ひとりボーっと。そして無事ホテルに到着し、いくつもある露天風呂と内湯を満喫しました。
moto7本日一般道だけで500km超えの走行となりました。