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命の洗濯 其の四2016.07.16

「5月1日 快晴」  記憶を思い返しながら…
良く晴れた気持ちの良い朝です。職業柄、朝から建築視察へ。まずは「ものづくり大学校」というコンクリート造の学校を見に行きました。簡素な造りに見えて、細かなデザインが好きな建物です。陰影がはっきり出て建物の奥行き感が写真で見るより鮮明です。1-1続いて近くに同じ設計者が設計した「筑紫の丘斎」に行ったのですが、管理人に見学の旨を伝え静かに視察していると、快晴の日にも係らずなんとなく寂しく見えて…興味本位で来た訳ではないのですが、少し後ろめたさも感じます。1-2そろそろ相棒が飽きてきたので近くに竜野市という古い町並みの残る場所があるのですが、そこに名物「しょうゆ饅頭」があると聞き足を伸ばしました。近くには、そうめんで有名な「揖保の糸」の揖保川が流れ、のどかな雰囲気です。街並みを散策し(といってもあまり見るところがないのです)造り醤油工場を見学。そして目的の店「春風」という和菓子屋を訪ねました。が看板はあるのですが半年前に店を閉めてしまったようです。仕方なく別の和菓子屋さんでしょうゆ饅頭を購入。味は….でした。お土産にと日持ちを確認すると賞味期間は当日と言われ、買わなかったことに内心 ほっ。1-3「旧閑谷学校」この施設は数年前、建築雑誌で目にし、一度行きたかった場所でこの旅行の本丸でもあります。ここは岡山藩主が建てた庶民のための学校です。講堂(国宝)が残っているのですが、木造にもかかわらず、ほとんど床や構造材に狂いが無く、当時の職人さんの意気込みが感じられます。武士の学校ではなく、庶民の学校ということで造る気持に違いがあったのでしょうか1-4更に象徴的な丸みを帯びた石垣が周囲の緑や学校と良く合っています1-5名残惜しいのですが広島へ向け車を走らせます。快晴のゴールデンウィーク真っ只中だけあってバイカーが多く、車で来た事を少し悔やんでいたので、せめてバイカーの後をついてツーリング気分に浸っていると、あまり綺麗ではないラーメン屋に入って行くではありませんか。一旦は見送ったのですがここは旨いはず!と引き返しその店に入りました。いわゆる尾道ラーメンということのようです。初めて食べた尾道ラーメンはとても旨く後味も悪くありません。1-6昼食も済ませ尾道の近くに造船所が立ち並ぶ町にたどり着きました。この近くには「リボンチャペル」と「造船所の寮–(雑誌に掲載された寮)」を見学。1-71-8いろいろ巡っていると偶然、最近雑誌に取り上げられた住宅を発見しました。写真で見た時は銀色の派手な住宅、という印象でしたが、実際目の当たりにすると好印象。周囲の緑が外壁に反射して良く馴染んでいました。この辺は狭い道で更に急坂が多く我が家の車はとても困難極まる道でしたが、思わぬ収穫もあり満足しました。1-91-10そして本日最後は再開発で消滅危惧との噂のあった港町「鞆の浦」で夕方の潮風を受けてひと休み。ここは重松清の小説「流星ワゴン」TVドラマの舞台にもなった町です。(つづく)1-11

「梅雨も乙な物」2016.07.09

基本的に雨は嫌いです。
晴れ、それも雲ひとつ無い紺碧の晴れが好きです。ですが、シトシト降る雨を打ち合わせの無い仕事場で眺めていると、なんだか心癒され、これもまんざらでも無いな。なんて。本日は模型を造りながら(作って頂いている)、ジャンルを問わない音楽が後方から次々と流れ、心地よい雨の筋を眺めています。

話は変わりますが、写真に写っている唐模様の陶器は、家具に付ける「つまみ」です。先日インテリアショップで見つけ購入した物。これから始まる家に付けるか、はたまた我が家に使うか、嫁ぎ場所は決まっていませんが、良い家具の設計が出来たらお披露目したいと密かに考えているところです。こんな小物の購入も楽しいのですが、先日少しだけ大きな買い物を…(ニヤリ)だからという訳ではないのですが、少し浮き浮き気分の今日この頃。
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冷暖房器具のご紹介2016.06.15

新しい事務所に入れた冷暖房器具をご紹介します。これは冷房と暖房をひとつの機器で対応出来るスグレ物。これから蒸し暑い夏が始まりますが、写真は本日の冷房状況。パネルのフィンに結露が見受けられますが、これで湿気を除去してます。室温は少し高めですが、湿度が低いので事務所内は快適な空間となっています。特に1階は洞窟内にいるような感じといったら良いでしょうか。冷風が出るエアコンと違い、空気を対流で冷やしているため、特に女性に多く見られる局所的に冷える冷房病など気になる方にはお勧めの器具です。また省エネにも貢献しています。
hrc1上から見た器具の写真です↓
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住宅が竣工しました2016.06.09

長野県上田市で工事していた住宅が完成し、昨日引き渡し前の写真撮影をしてきました。
正式に写真ができましたら実績にアップしますのでしばらくお待ちください。
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命の洗濯 其の三2016.05.27

「4月30日つづき」
この日はひたすら変化の無い高速道路を、ただただ走るだけ。相棒と運転を交代しながら順調に距離が延びます。連休のため中央道、名神高速道は混雑するだろうと考え、日本海を西へ進む北陸自動車道経由で姫路を目指しました。朝の5時出発のため、相棒は6時には前日用意しておいたオニギリとバナナを頬張り始め、私はと言うと、こんな時はいつも直感が鋭いもので、覆面パトを第六感でキャッチし、急減速したりと運転を楽しんでいると、私の後続車は「パトカーの後に続け」という電光盤に引き寄せられておりました。そんなスリルを楽しみながらお昼には姫路入りとなり、ホテルに荷物を預け姫路の街へGO!
himezi1初姫路城ですが、「烏城」と呼ばれる黒く美しい松本城と対比するかのような白が綺麗な「白鷺城」は想像以上に美しく、期待以上でした。

himezi2覚悟はしておりましたが、「天守閣まで2時間待ち」

himezi3白く輝く屋根は漆喰の色が光で乱反射しているからですね

himezi4姫路城隣の「好古園」は人もまばらで落ち着いた庭園でお勧めです。時間が夕方ということもあり、抹茶を戴けなかったのは残念ですが..

(つづく)

ドームの家が完成しました2016.05.20

気持ちの良い5月の高原で、本日ドームの家が完成し、無事お引き渡しとなりました。
竣工写真は後々「works」にアップ致しますのでしばらくお待ちください
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2年経過した住宅を訪れて2016.05.17

先日の出来事ですが、雑誌取材の立ち合いで訪れた住宅の話をします。
竣工して2年が過ぎようとしているこの住宅は、私が言うのもなんですが、少しずつ住む人の個性が表れ、良い感じとなってきました。 完成した当時、まだ家具が入っていない部屋は粗削りの未完成なイメージで、少し冷たさも感じたものです。しかし、この2年で何とも心地良い癒しの空間に変貌し、いつも長居してしまうような家になっておりました。これは部屋に緑が点在し、色調を統一した厳選された小物たちが良いスパイスとなり、主役である家族が幸せそうに見えるからでしょうか。少なくとも私にはそう映りました。博学なご主人と、心優しい奥さん、そして何事にも興味を示すご子息。家族とインテリアが実にマッチした住まいなのです。
帰り際に最近購入されたピアノとギターをご家族で演奏してくださり、演者の後ろ姿を見ている私はというと、座り心地の良いソファで設計打ち合わせの時を思い起こしながら心地よい夢を見ているようでもありました。
(この住宅は夏頃に雑誌KURAに掲載される予定です)
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命の洗濯 其の二2016.05.09

「4月30日」

早朝5時の出発ですが、荷物やらの準備に相棒が遅れ気味なので、待っている時間に普段あまり乗っていない車の写真を撮りました。この車、実は購入して10年目ですがオドメーターは4.5万キロと情けないほど乗っておりません。でも故障が多いとか、乗りにくいとかではないのです。
出発に向け実は車のトランクには最近手に入れた携帯珈琲ミルとパーコレーター、そしてスヴェア123を忍ばせております。道中景色の良い場所を見つけて能登半島先端の珈琲焙煎店から取り寄せた珈琲豆をズリズリと…密かな楽しみです。これから600km西へ西へ。
(つづく)

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命の洗濯 其の一2016.05.06

「命の洗濯」と題して毎年春と夏の2回あちら・こちらと彷徨っておりますが、今回は姫路-尾道-京都など4日間で巡ってきました。とにかく口にするもの全てが旨く、食文化の豊かさを感じた旅行となりました。もちろん建築探訪も欠かしません。毎回オートバイでの移動が常なのですが、不本意ながら耐力(体力)的なこともあり今回は車を使っての楽チンな旅です。(写真は尾道ラーメン)

(つづく)

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外部足場が解体されました2016.04.28

現在工事中の住宅現場です。先日足場が解体され、予定通りの出来に少しだけ ほっ としているところです。これから内装の色などの細かな工事となりますが、最後まで気を抜けない作業が続きます。

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現場監理もイロイロ2016.04.15

設計監理というものは、現場に出向いて様々な確認作業や検討作業がありますが、最近は通信技術の進歩により現場確認も効率良くなってきましたね。

この写真は昨日現地に出向き外構をどうするか、白線で検討しているところですが自然環境に身を置き、リフレッシュも兼ねた現場作業というのはとても好きな仕事。

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一方こちらは本日の足場解体の様子。仕事の都合で現場に行けない場合もあるのですが、「ライン LINE」という便利なツールで送られてくる写真で当日の様子を窺い知り事が出来ます。すごいですね。とタダタダ他人事のように感心するばかりです。そして只今ipadを利用して外部からでも図面をチェック、スケッチできるアプリを物色中。といってもスマホオンチな私には先が長い話です。

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心地よいバルコニーを目指して2016.03.31

ルーフバルコニーが少しづつ仕上がってきました。

建築地が街の中心地に近いため、近隣の住宅や通行の方々の目線を気にせず過ごせる空間としてのバルコニーです。この他にもう一つ浴室から望める坪庭バルコニーもあるのですが、こちらは眺めが最高です。og6