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神話の国 出雲へ 其の42017.01.03

「8月13日 快晴」
宿泊したホテルから水木しげるで有名な境港まではオートバイで30分ほど。観光地化されて街がごった返していると思っていたのですが、拍子抜けするほど閑散としております。それではと謙虚にオートバイを路肩に停めて、一枚写真を撮らせていただきました。商店街を歩いている方々は私と同じような「お一人様」が目立ちます。自慢のカメラでお気に入りの妖怪を撮っているのでしょうね。私はというと、鬼太郎とその仲間たちを多少撮って、朝から暑い境港を日影から水分補給しながら人間ウォッチングを暫し。
1-sakai近くには「みなとさかい交流館」があるので写真だけ撮ってきました。ここは前日見てきた「植田正治写真美術館」と同じ設計者で高松伸。
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続いて訪れたのが「美保神社」。この神社は出雲大社と合わせて参拝するのが良いとホテルのフロントで聞いて立ち寄りました。本殿が2つある「比翼大社造り」と言われる珍しいお社で、ここにきて知った貴重な情報です。大学で建築様式などという講義が一番嫌いで、良くさぼっていたことが今になって悔やまれます。鳥居の脇には「青石畳通り」と言われる「しまね景観賞」にもなった通りがあります。雨に濡れると石畳が青く変わることから通りの名前になったそうですが、お盆期間の暑い日中には人もまばらでした。
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なぜかオートバイに乗っていると先端に行きたくなります。「美保関灯台」も観光客はバイクと自転車が目立ちました。遠くに「隠岐の島」が見えるようで、見えない もどかしさ。夏の湿気からでしょうか、良く晴れているのに残念です。灯台隣にある喫茶店を見つけました。少し休もうと立ち寄ったのですが、店主は外の日影ベンチに横になりお昼寝中。邪魔したら悪いのでそーっと 立ち去りました。こんな風景を見ていると、のどかで、ストレスのない暮らし!という雰囲気が醸し出ていて、こちらまで癒されます。
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ここから更に西へ向かい出雲を目指します。途中通った「大根島」は春の牡丹で有名らしいのですが、私はべんがら色の統一された甍集落に目が行きました。
7-oone出雲大社に行く前に「加茂岩倉遺跡」に足を運びます。ここは銅鐸の出土した場所なのですが、出土数が最多。これから向かう「古代出雲大社歴史博物館」にここの銅鐸が展示されているようなので、まずは発見場所をウォッチング。暑さに強い私でも暑くて堪らないこの日は、来館者は私と家族連れの2組だけ。無料の麦茶のポットを私含め3人で全て空にしてしまいました。
8-kamoiwaいろいろと寄り道しましたが「出雲大社」へ向かいます。出雲ドームを横に見ながら 目的地に向かいました。思った以上に農村地帯の道をひたすら走り、渋滞もほとんど無く、出雲大社駐車場に滑り込みました。「おー長野からはるばる来たのですか?」と駐車場で声を掛けられたライダーと暫しの歓談。彼も東京から実家のある出雲にツーリングを兼ねての帰省途中らしい。まずは付近のお店でご朱印帳を購入し、出雲そばを堪能してから出雲大社へ。ここが神話に出てきる地か~。古事記と日本書記の食い違いはあるけれど、正に両者の舞台となった場所に心もタイムスリップ。というか暑くて体がフェードアウト気味。この日はペットボトルを何本消費したか分からないほどの暑さですが、出雲大社でご朱印を頂き、今日の目的一部をクリア。初めてのご朱印帳に印を頂き、少し感動しました。年を取ったということでしょうか。次の印は伊勢神宮でと心に誓いました。(お寺は何となく東大寺と決めています)
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そして「加茂岩倉遺跡」で下調べをした銅鐸を見るため「古代出雲大社歴史博物館」に寄り銅鐸と銅剣を見学。巨大な3本の杉柱も間近で見ることが出来き本日の目的は全てクリア。学生時代は歴史が一番興味無かったはずが、今はなぜか昔の出来事に関心があるなんて不思議ですね。最後に途中見つけた旧駅舎「大社駅」で本日は終了。
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「8月14日 快晴」
この日は出雲インターからひたすら長野に向かい、ただただ走っただけなので写真がありません。途中寄った最近まで読めなかった地名「蒜山高原」のSAで(遠くに来たもんだ)と思いふけってみたり、前年訪れた場所を偶然にも中国自動車道から見下ろしては懐かしんだり、帰路800kmも案外近いな。
来年は更に遠くへ 遠くへ(おわり)

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